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カイゼン・ジャーニーからの学び
スタートアップでエンジニアをしていますYです。
現在エンジニア3人(正社員2人、インターン1人)でプロダクトの成長に向けて日々頑張っています。
ところで、以前チームの開発スタイルについてこんなnoteを書きました。
あれから実際にプロダクトバックログを導入し、デイリーのスタンドアップミーティングでバックログを見ながらマーケチームとあーだこーだいう習慣がつきました。徐々にではありますがチーム開発らしくなってきた印象です。
ただしやはり3人くらいだからかろうじて回っている感が否めません。これからサービスの成長を加速させるためにはこの人数でやっていくには厳しく、正社員、業務委託などいずれかの形でエンジニアの増員が必要となります。
そんなときに見つけたのがこの本です。
アジャイル、スクラム、カイゼンなどのキーワードで本を探すと必ず目にする有名な本です。
以前読んだ「SCRUM BOOT CAMP」と同様にストーリー仕立てでチーム開発をカイゼンしていくという内容で、以下のような三部構成になっています。まず自分自身の仕事のやり方を見つめ直すことから始め、徐々にチームや社外のメンバーを巻き込んでいくという流れです。
【第1部】一人から始める
【第2部】チームで強くなる
【第3部】みんなを巻き込む
本書ではスクラムだけでなく、カンバン、ユーザーストーリーマッピングに加えて様々なプラクティスが紹介されており、より広く学ぶことができます。今回も本を読んでいく中で響いた点、チームに導入したいと感じたところをまとめてみます。
一人から始めるふりかえり
スクラムの中で出てくる「レトロスペクティブ」というやつです。そのスプリントについてふりかえりを行うことでプロセスのカイゼンを行うことが目的です。
これ何もスクラムチームである必要はなくて、まず一人から始めることができます。自分で設定したスプリント(例えば1週間)ごとに、自分のタスクの進め方を振り返ります。ここで役立つフレームワークが「KPT(Keep, Problem, Try」です。
Keep: 良かった点, 今後も継続していくこと
Problem: 問題があると感じた点, 改善すべきこと
Try: Problemを改善するために次回のスプリントでやってみること
Tryに挙げたことでもし何かしら成果が出た場合はKeepに移動し、継続していきます。いきなりプロセスを改善しろと言われても、どうすればいいのか悩んでしまいますが、このようにフレームワークを使ってふりかえりをすることで不確実性の高い状況でも次のアクションを考えることができます。
優先度の錯覚
細かいバグ修正などはどうしても優先度を高く錯覚しがちです。問題点を発見したからすぐに直さなきゃと思ってしまうんですよね。
ただそこですぐに着手していまうのではなく、優先度を「緊急度」と「重要度」のマトリクスで分類し、冷静に優先度をつけていくことが大切です。
そして「重要高、緊急低」のタスクの存在を忘れないこと、この分類をされたタスクは緊急度が低いがゆえに延々と後回しになりがちです。
「いつか余裕ができたらやろうと」思っても、そんなタイミングはおそらくこないです。やる時間は自分で確保し、後回しにせずこなしていくことを意識しましょう。
チームでふりかえりを行う理由
一人でふりかえりをすることももちろん重要ですが、やはりチームでふりかえりを行うことがより良いふりかえりからのアウトプットを生みます。なぜかというと自分だけでふりかえりを行っても、自分自身の経験や思考からの気づきしか得られないからです。
チームでふりかえりを行うことで他人の経験や思考を生かして気づきを得ることができます。自分の仕事のプロセスの改善点を他のメンバーからの意見から気づいたり、他のメンバーのKeep(KPTの)を聞いて自分も取り入れてみようと気づいたり…。
成功循環モデルを意識する
ダニエル・キムが提唱するループ図(結果の質は、行動の質によって決まる。行動の質は思考の質によって決まる…。)
プロダクト開発においてより良い結果を出すためにはどうすればいいかと考えたときに、行動ばかりに施策が寄ってしまうケースはなかなかうまく行かない(コードをもっと早く書く、テストをちゃんと書く、レビューをちゃんとやるなど)。
いやいやそれ以前に失敗が許されない雰囲気だったりこのギスギスしているチームどうにかしませんか?っていうところに立ち返って変えていきましょう。(あ、弊社のチームの話ではないです)
お互いに尊重し合える関係があるからこそ、仲間から新たな気づきがあり、改善のために挑戦をしていけるチームとなります。そのようないいサイクルが回りだすと成果につながるようになります。
出典: https://www.salesforce.com/jp/blog/2016/06/success-theory.html
まとめ
単なる方法論ではなく、心理学的なアプローチからの改善手法はとてもためになりました。
かなり濃い内容なのでまだまだ書きたいことがたくさん…今回はこの辺りで。
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