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横浜には個性的な映画祭・上映会がいっぱい!「全国ミニシアター地域交流上映会 尾道×横浜」レポート

みなさん、こんにちは。ヨコハマ・フットボール映画祭note公式マガジン第6回を担当します、スタッフの細川です。よろしくお願いします。

少し遅くなってしまいましたが、3月21日に開催された「全国ミニシアター地域交流上映会 尾道×横浜」にヨコハマ・フットボール映画祭実行委員長の福島さんがオンライン登壇しました。
今回の記事では、このイベントについて取り上げたいと思います。

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「全国ミニシアター地域交流上映会」は、横浜と他の地方の映画館が、それぞれの地域に深く根差した映画をお互いの劇場で上映、ゲストを招いてのトークショーを通して交流しながら街の魅力を発信するイベントです。初回は広島県のシネマ尾道との共同企画で、1月には横浜のシネマジャック&ベティで開催され、尾道出身の大林宣彦監督による遺作『海辺の映画館 キネマの玉手箱』が上映されました。

今回の会場はシネマ尾道で、横浜が舞台の「私立探偵濱マイクシリーズ」第1弾『我が人生最悪の時』が上映されました。上映後にはシネマ尾道の支配人・河本清順さんの司会で、リモート登壇によるゲストとのトークショーが行われました。

まず、横浜のミニシアター、シネマ・ジャック&ベティ支配人・梶原俊幸さん横浜シネマリン代表・八幡温子さんより、各劇場についてその歴史や番組編成のこだわり、独自の取り組みなどについてのお話がありました。

続いて、このイベントを主催する「横浜シネマネットワーク」のメンバーでもある我らがYFFFの福島さんが横浜の個性的な映画祭をプレゼン形式でご紹介しました。
そして、俳優の佐野史郎さん井浦新さん大西信満さんは、林海象監督について、横浜、尾道の思い出やミニシアターに対する熱い思いを語られました。
入場が劇場の定員50%に制限される中、熱心な映画ファンの方々が集われ、オンライン越しでもとても温かい雰囲気が伝わってくるイベントでした。

各ゲストの詳しい発言内容は、ナン!でもニュース!!で公開されているので、ここでは、福島さんがご紹介した横浜の映画祭、上映会を少し詳しく見ていきたいと思います。

横浜を彩る映画祭|日本映画の作り手を応援!

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ヨコハマ映画祭
1980年から続く、映画ファンによる映画ファンのための熱い映画祭
映画評論家や映画ライター、そして映画ファンが審査員を務めています。授賞式も行われ、受賞結果はメディアでも取り上げられていています。
第1回目の『太陽を盗んだ男』から、2021年の『海辺の映画館 キネマの玉手箱』まで、毎年その年を代表する名作が作品賞を受賞しています。
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横濱インディペンデント・フィルム・フェスティバル
若手映画監督の輩出を目的としたコンペティション中心の映画祭
2011年から5年間開催された「横濱HAPPY MUS!C映画祭」から生まれた映画祭で、2020年には294作品の応募があったそうです。映画制作や劇場上映の支援も積極的に行われています。
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横浜映像天国
ショートムービーとエンターテインメントを楽しむお祭り

全国から公募し、選出したショートムービーの上映、音楽、落語、演芸などが上演され、交流会も行われています。毎年1月3日に開催されていて、2021年で25回を迎えられました。
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横浜を彩る映画祭|地域の特性を活かす!

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横浜みなと映画祭
伊勢佐木町周辺の映画館を会場にし、映画と街を楽しむ回遊型の映画祭
2008年に前身である「黄金町映画祭」が開催、2011年より「横浜みなと映画祭」として不定期に開催されています。横浜に縁のある作品(ハマシネ)、海外で評価されているけれど国内では上映機会の少ない作品がラインナップされています。
2014年は林海象監督の『彌勒 MIROKU』や、横浜市出身の利重剛監督の特集が組まれました。
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横浜中華街映画祭
横浜中華街で中国・香港・台湾映画を上映する映画祭

会場の「同發新館」は昭和30年代まで「新光映画劇場」という映画館として使用されていた歴史ある建物です。中国・香港・台湾新旧の名作を一度に堪能できる映画祭です。
台湾の青春映画『あの頃、君を追いかけた』やパルム・ドール受賞の『さらば、わが愛/覇王別姫』、レニー・ハーリン監督のファンタジー・アクション『ソード・オブ・レジェンド』など幅広いジャンルの作品が上映されています。
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よこはま若葉町多文化映画祭+横浜下町パラダイスまつり
映画を通じて身近な”世界”を考える映画祭
若葉町周辺を舞台にアーティストたちが企画する「横浜下町パラダイスまつり」と同時に開催されています。
多民族国家であるマレーシアの高校生たちを描いた『タレンタイム~優しい歌~』、アイヌ民族のまつりを記録した『イヨマンテ 熊おくり』をトークショーや交流会付きで上映するなど、異文化を楽しみながら学べるイベントです。
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海に浮かぶ映画館
住所のない映画館で年に数日開催される上映会

横浜の海に浮かぶ船で映画鑑賞が楽しめるユニークな上映会です。
小栗康平監督の『泥の河』、勅使河原宏監督の『砂の女』、フレデリック・ワイズマン監督の『ミサイル』などが16㎜フィルムで上映されてきました。他にも8mmフィルムの作品やインディペンデント作品が上映されています。
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横浜を彩る映画祭|ワンテーマ映画祭

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フランス映画祭
日本初公開のフランス映画の新作を中心とした映画祭

主催はユニフランセ。1993年から横浜市のみなとみらい地区で開催され、2006年以降は会場を東京に移していましたが、2018年より再び横浜に戻ってきました。関西や福岡でも開催されています。フランス本国からカトリーヌ・ドヌーヴやジュリエット・ビノシュなど、監督や俳優などのゲストが来日し、上映後の質疑応答やサイン会など、交流の機会もあります。
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大倉山ドキュメンタリー映画祭
自主制作のドキュメンタリー映画を上映する映画祭

会場は横浜市指定有形文化財に指定された大倉山記念館。普段観る機会の少ないに親しんでもらうことを目的にした映画祭です。2008年にスタートし、上映作品は実行委員による推薦で毎年異なるテーマがラインナップされています。
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ヨコハマ・フットボール映画祭
世界中のサッカー映画を選りすぐった映画祭
2011年にスタートしたアジア初のサッカー専門の映画祭です。
毎年100作品以上制作される世界中のサッカー映画の中から、サッカーファン、映画ファンと楽しみたい作品を上映する他、トークショーやサッカーカルチャーを紹介するイベントも多数企画しています。
2021年は10月の開催を予定していて、鋭意準備中です。また、4/27に映画配信サービスYFFFオンラインシアターを開設して、過去上映作品10作品が視聴できるようになりました!
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横浜を彩る映画祭|さまざまな企画上映会

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横浜シネマネットワーク
横浜の映画文化を盛り上げる上映会、イベントを企画

「全国コミュニティシネマ会議in横浜2017」の開催を機に、横浜で映画上映に関わる人たちによって生まれたネットワークです。本イベントをはじめ、「昭和の怪女優 浪花千栄子」や横浜出身の落語家・桂歌丸さん出演作を特集した「映画ミーツ落語」など、多数の上映会、イベントを企画しています。
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横浜キネマ倶楽部
年に4回の上映会の企画をしながら映画館をつくることを目指す映画ファンのコミュニティ

2005年5月発足し、「横浜に映画ファンの思いが反映される映画館をつくる」ことを目標に掲げて活動している市民団体で、年に数回上開会が開催されています。映画ファンの交流の場にもなっていて、スタッフも募集しています。
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シネマノヴェチェント
客席数28席!35㎜、18㎜フィルムの映写機を有し、トラットリアを併設した映画館

2015年のオープン以来、フィルム作品や初公開洋画作品などこだわりのプログラム編成に加え、豪華ゲストによるトークショーやサイン会、併設のトラットリアでの懇親会などでファンを増やしています。
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横浜では個性的な映画祭や上映会がたくさん企画、開催されています。残念ながら、新型コロナウィルス感染症の影響で2020~2021年は中止や延期になっているものが多いようですが、ぜひチェックしてみてくださいね。

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