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小さな一歩でも経験すれば生きた知識になっていく

私が台湾にいたのは台湾での同性婚合法化の話題がかなり盛り上がりを見せていた頃だった。

台湾全土で、特に若い世代の間ではかなり話題になっていて、語学学校にいても話題に上るくらい身近な話題だった。

それまではどこか遠い話のように感じていたけど、同世代の人たちと話題にすることで徐々に気になるようになっていた。

そんな時、ひょんなことから台灣同志遊行と言う台湾レインボープライドのイベントに参加することになった。台湾人の友達に「ちょっと行ってみない?」くらいの感じで誘われて行くことになったのだ。

その時の私にはほとんどなんの予備知識もなかったので、一瞬行くのに躊躇したのだが、それでも結局行ってみようと思った。

何も知らない私が行っていいのか迷ったが、友達が一緒だというのが後押しになった。そして、今思い返すと、知らないことに近づくということに自分でも意外なくらい躊躇したなと思う。

自分で思うより、人は保守的な面を持っているものなのかもしれない。

実際に現地のイベントに参加して、現地の熱量を肌で感じたし、話題の真ん中に混ざっている感覚を感じた。

同性婚合法化のデモみたいなを想像していたけど、想像よりもイベント感が強くて前向きで明るいエネルギーを感じた。

現地に行ったと言っても、私は後ろからその場の景色を眺めていたようなものだった。

それでも、現地まで足を運んだことによって自分の中の意識はかなり変わった。

もっと興味を持とうと思ったし、自分の考えを持とうと思うようになった。

世の中で話題になったり、議題になったりすることには賛否両論あって当然で、すべての人が同じスピードで納得したり受け入れたりできることばかりではない。

だからこそ、自分の身をもって知ろうと思うし、自分の考えを持ち、そこから考えることが大事なんだと感じている。

このイベントに参加したあと、私は何かを発信したり、行動したりはしていない。文章にしたのもこれが初めてだ。

だけど、考えることをやめたくないし、いつか誰かの役に立つ行動に繋げていきたいと思っている。

人から見たらほとんど見えない些細な変化でしかないけれど、少しでもいいからこうやって変わり続けていたいと思う。

たった1度の経験でも0でなければ考えるきっかけになる。まずは1に手を伸ばすことを大切にしたい。

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