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事前情報ゼロの映画を観る

少し前に『君たちはどう生きるか』を観てきた。

事前情報も予告編もなく、あるのは手書きっぽい雰囲気の鳥のポスターのみ。宮崎駿作品じゃなかったら観に行ったか分からないほど何の情報もない映画。

たいていの映画情報がネットで簡単に得られる今の時代において、これだけ何も分からず観られる映画の存在自体が珍しいので、それだけでも観に行く価値があるんじゃないかと思えてくる。

実際、映画が始まって最初のシーンが映るまで、どういう絵のタッチなのかも分からず、どんなキャラクターが出てくるのかも分からない。予告編や事前情報のある映画では味わえないような不思議な緊張感があった。

しかも、事前情報を全く出さないという宣伝方法(?)だからなのか、観た人もあまり大声で感想を言おうとしないし、ネタバレも少ないような気がしている。

私もそうだけど、宮崎駿のあまりの徹底ぶりにネタバレさせちゃいけないんじゃないかという謎の圧すら感じてしまう。

という訳でネタバレはしたくないけど、観てよかったと思っている。

そして、私が勝手にジブリあるあるだと思っている、何度か観たら印象が変わりそうという雰囲気もしっかり含まれている。

余計な情報を何も入れずに映画を観るという、簡単にできそうで意外とできない体験をしてみるのもありだと思う。

そして、観終わったらいろいろ話したくなるので、誰かと観に行くのがおすすめです。

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