台湾の語学学校でベトナム人クラスメイトと自国の英語教育について共感しまくった話
台湾での留学中、いろいろな国の人とクラスメイトになった。
日本や韓国からの留学生の比率が多いのだが、他にもアメリカ、インドネシア、タイ、ベトナム、チュニジア…と、結構いろいろな国の人と同じクラスになった。
私は日本で中国語の基本を勉強してから台湾に行ったので、最初に振り分けられたのは初級の真ん中より少し上くらいのクラスだった。
そのくらいのレベルだと簡単な中国語や中国語の発音記号である拼音(ピンイン)が分かるので、授業は中国語で進められ、分からない単語や文法も先生が分かりやすい中国語で説明してくれる。
それより下のクラスの場合、基礎の部位は英語で授業が進む。
一応少しくらい勉強してから台湾に行こうと思い日本で基礎を勉強していたのだが、英語がまったくダメな私にとって、この下準備は大正解だった。英語で授業が進められていたら中国語を習得する前に心が折れていたと思う。
日本も含め大抵の国では英語の授業があるので、中国語は多くの国の学生にとって2カ国目以降の外国語ということになる。そのうえ、比較的習得が難しいと言われる中国語を勉強しようという人たちは海外経験が豊富な人も多く、英語を話せる人が本当に多かった。
雑談的な会話はクラスの中でも中国語を使うので問題ないが、話が入り組んでくると英語が頻繁に現れる。そうなると、必死に聞き取って5割前後の理解なうえ、自分の口からは英語がまったく出ず置き物状態になる。
中国語を習得したら英語圏にも行こうかな…という気持ちでみんなの会話を眺めていたら、見つけてしまった。もう1人の置き物を。
ベトナム人のクラスメイトが私と同じような顔で会話を眺めてるではないか。
置き物1:英語分からないんだよねー
置き物2:私も英語苦手
置1:一応、中学の時から勉強してるのにね
置2:だってテストのための勉強だから話せるようになんてならないよ
置1:ベトナムも?日本もそうだよ!
置2:せっかく勉強してるのに時間の無駄だよね
置1:そうだよね
置2:英語の授業の方法、考え直した方がいいよね
置1:ホントにそうだね…
違う国で違う教育を受けてきたはずなのに、同じ学校に通ってたんじゃないかと思うほど意見が一致した。残念な共通点だけど、ここまで共感できると謎の喜びを感じる。
私は未だに英語に苦戦してて、どうやって英語を習得しようか試行錯誤している。でも、英語ペラペラな自分になりたいという野望はある。
お互い、いつか英語が話せるようになれるといいね。
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