おみたろう

鳴かないで 鳴くには早い ほととぎす

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[和訳] 白鯨 -第1章- 

今年の春にみた「The Whale」という映画がいまだに脳裏を掠める。 あの巨大で心優しくこの世で最も醜い男の物語の解像度を上げるため、英語が苦手な私が辞書を引きながらゆっくりと原作の翻訳を試みるプロジェクトである。なお本作は著作権が切れているため翻訳を載せても大丈夫なのである。なお原作未読。飽きたら終了。 ◎引用元 (gutenberg) 第1章 迫り来るもの 僕のことはイシュマエルと呼んでくれ。 数年前…正確な数字は気にしないで。財布にちっともお金がなくて、また海岸に

    • 未熟さと 別れて何も 残らねども マシだと思える 未来あるなら 

      • Twinkle Twinkle

        夜中になれば止めどなく言葉が溢れ出て、代わりに日中は呆けているのが 詩人というものであり、日中からやいのやいのと何かを申すような連中と、夜中に音楽を嗜むような連中とは全て実のない連中であります。  夜とは如何なるか。陽欠き全てが暗く染まり上がった様程を指す。  優れたる詩人の言葉はそんな場所に飾り付けるのが相応しい。 ある日のこと、詩人は太陽に憧れました。己の小さな鋏で言葉を切り取って夜空に貼り付けて楽しんでいた彼は、杉の木が指すまま昼に空を見上げてしまったせいで、太陽が

        • 親愛なる深淵

          私の趣味はライブカメラの映像を見ること。 私はパソコンを何台か持っているから、それぞれ別のパソコンでそれぞれ違う都市の風景を同時中継するんだ。するとモニターを監視するラスボス(あるいは正義のヒーロー)みたいな気分になれる。うだつの上がらないバイト生活のことを忘れられるってわけ。君も真似したくなってきたんじゃない?先輩としてアドバイスしておく。酒を飲むなら程々にしておけ。酒と自分、これは二者択一だ。酔うのは必ずどちらか一つで無ければ格好が悪い。 これを見て。 このS市商店

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        [和訳] 白鯨 -第1章- 

          BOOM!

          20XX年 パスタの時代 風雲急を告げる。レディ・ブーマーがスパゲッティの時代を宣告した。 明日から細長く小麦粉を伸ばしたアレをパスタと名乗るやつはダサくなる。 予測よりもずっと早かった。ついに私達は報われたのか? 「もしもし」 「ご要件をどうぞ」 「高みの見物ナポリタン」 「会長はただいま"麺会謝絶"です。失礼ですがお名前を伺っても?」 「塩茹で2分」 「かしこまりました。良い1日を。」 会長と私は二人でスパゲッティの会を盛り立ててきた。 時には多数派による言論封殺の

          I think I like when it rains 和訳

          本家 好きなカバー ◎歌詞 I think I like when it rains 私ねたぶん雨が好きなんだと思う You told me to go to the light あなたは光差す方へって言ったけど And what it's like to feel your pain きみの感じている痛みはどんな具合かな Now I'm okay if you're alright きみが無事なら私は大丈夫 I start to wonder why I came な

          I think I like when it rains 和訳

          10日間

          「空っぽの心に何を詰め込もうか?」 1日目 ピーマン 私はまず、ピーマンを詰めてみることにした。 ピーマンの肉詰めは肉のほうを詰めている。従ってピーマンは孤独だ。 私はピーマンを注意深く眺めた。ピーマンを受け入れようとした。 しかしうまくいかなかった。 2日目 うどん 次に私は、打ちたてのうどんをかきこんだ。 白くてツルツルしてて、なんというか無罪放免である。 つゆがしょっぱくて思わず咳き込んだ。 3日目 ジンバブエドル いくつあっても困らないもの、なーんだ。 答えは可

          赤いソファを眺めながら

          ハローハロー。 こちら大学生のおみたろう。 一人暮らしの部屋には、僕が入居時に一目惚れをして購入した真っ赤なソファが置いてある。気取ったソファだよね。 これが中々に部屋を圧迫してるんだ。買った時はこのソファの素敵な使い道をアレコレ模索したものさ。でも今となっては乾いた洗濯物が畳んで置いてある。なんだかこのソファの赤という色、その浮かれ具合が、どうも3年生にもなった僕には重たく感じてしまう。特にこの秋という季節には似つかわしくない。 赤ソファ哀しからずや紅葉の赤恥の赤にも

          赤いソファを眺めながら