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Yoshihisa Nagayama
2021年6月1日 02:48
海辺の青年何もかもが嫌になってしまった。今までの人生もこれからの人生も。もうどうでもいいと思った。アルコールの言いなりになった体で海岸まできた。月明かりを返す水平線をただ見つめている。そうしていると今までのことやここ最近のことなんかがグルグルと頭の中で再生された。死んでしまいたい。そう思って月の道を歩いた。じゃぶじゃぶと水に浸かっていく。どんどん体が波に飲まれていく。