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総合商社の賛否両論①

皆さんこんにちは。
総合商社の賛否両論ということで総合商社で働いたリアルな経験に基づき、総合商社の良い点と悪い点を生々しく書いていこうと思います!
とりあえず今日は良い点から!

それでは、本日も宜しくお願いします。

①給料が高い!

うん、これは事実ですね。他日系企業と比較すると相当いい給料をもらっていると思いますよ。そして若いうちは東京本社で働く時間が多いと思いますが、これが意外と大して激務ではありません。伊藤忠なんかは夜8時までしか残業できませんし。時給換算したら外銀・外コンよりコスパは圧倒的にいいです。これぞまったり高給のお手本ともいえる給与体系になってます。
私の働いていた会社では5年目で額面で1000万円は超えていました。総合商社の給料はボーナス依存型なので毎月の月給は大したことないですが、年2回あるボーナスでどっかーんと入ります。これが大きいんです。

ただ、給料が多ければ生活水準も上げてしまうのが人間というもの。突然フェラーリを買ったり、港区に一人暮らしして夜遊びにフルコミットしたり、いきなり100万円以上の時計を買ったりしてしまうのです。年末になると借金まみれの同期が大量発生しており、冬のボーナスでカード払いの借金を埋め合わせる綱渡りキャッシュフロー商社マンを沢山見ることが出来ます。もはやこれは冬の風物詩ですね。

会社のフリーキャッシュフローは一生懸命計算しているのに、自分のフリーキャッシュフローはよく分からなくなってしまっているんですね。

②モテる!?

うーん、これは何とも言えないところではありますが、商社ブランドが好きな女性に対するウケは抜群でしょう。そういう女性は週末になるとコリドー街のス〇ッパーとか六本木のワン〇ークとかM〇SEとかに集まっています。
理由は分かりませんが、CAさんと付き合う社員が圧倒的に多いです。入社して間もない頃はCAさんとの合コンに明け暮れて仕事に身が入らない若手社員もちらほら。商社ブランドが大好きな女性は大体が将来海外駐在する夫に付いていって「駐妻」になることを夢見ています。しかし、駐在先のようなプチセレブな生活を東京でも送れると思ったら大間違い。商社マンだってただのサラリーマンです。海外でのプチセレブ生活が抜けずに東京で苦しむ方も多いみたいですね。

同期の中に常に合コンを開催し続ける男(通称「サプライヤー」)がいるはずなので、そういう人と仲良くしておけば合コンには困らないんじゃないですかね。仕事における成長はさておき、合コンに行き過ぎて宴会の盛り上げは天才的に上手くなっていく同期もちらほら。あれは歌舞伎町のホスト顔負けです。私は初めて見た時凄すぎてちょっと感動しました。

結論、モテるっていうか合コンには困らない。合コンが好きな人ならきっと楽しい20代が送れるでしょう。ただ、27とか28になっても同じテンションでいるとイタい先輩になってしまうので、遊ぶときはしっかり遊んで、潮時をちゃんと見極めることが出来るかっこいい先輩になってくださいね。

③若いうちに海外経験が積める

5大商社では若いうちに海外研修として海外オフィスで勤務させる制度があります。なので、入社後殆どの社員が20代のうちに数年間の海外勤務経験を積むことになります。まぁ場所はどこになるかは分かりませんがね。
三菱・三井は入社8年目までには一度海外に出すしきたりがあるようですね。伊藤忠はもっと極端で入社4年目までに海外研修に出す制度があるようです。伊藤忠は中国語人材1000人育成というのをマスコミにぶち上げたので、私の知り合いの伊藤忠社員は根こそぎ中国に6か月間の中国語研修に送られていました。どんな内容かはさておき、総合商社に入れば若いうちに海外に派遣してもらえる可能性が高いのは事実です。

話は変わりますけど、商社マンて実は婚期が早いんですよ。なぜなら、皆駐在前に結婚するからなんですね。それはなぜか?結婚しているとしていないとで駐在手当が全然違うからです。結婚していれば駐在中にもらえる給料も増えますし、東京に帰ってきてからも家賃補助が出るんですねー。結婚している人間には至れり尽くせりな福利厚生なのです。生々しいですが、お金も大事ですからね。そういう結婚のきっかけもありなんじゃないですかね。

ただ、もう一つの側面として商社マンは離婚率も高いです。やっぱりお金のために結婚はすべきじゃないのかもしれないですね。是非、誰かと結婚する時は「海外駐在がもしなくなっても、この人と結婚するだろうか?」と自分の胸に聞いて頂き、答えがYESなら結婚してください。独身アラサーからのアドバイスです。

④様々なスキルが身に付く

ジェネラリストとしては高い能力が身に付くと思います。商社の仕事は大きく分けて貿易と投資の2つです。貿易業務をすればマーケットの知識、売買契約の基礎、外国為替の知識、銀行取引の知識、物流の知識等が身に付きます。事業投資を経験すれば、ファイナンスの知識、買収契約の知識、財務の知識、会計の知識、M&A実務等が身に付きます。実際は会計事務所や法律事務所のプロを起用して仕事を進めていくのですが、我々もある程度は理解しないと仕事を進めることが出来ないので嫌でも理解するようになります。
従い、プロフェッショナルレベルの知識は身に付きませんが、誰とでもそれなりのレベルの内容で会話ができる程度のレベルは身に付きます。

でもまぁ、20代ならそれでもいいと思いますが、40、50になっても変わらずジェネラリストであり続ける社員が大量発生しているのも事実です。仕事で発揮する価値が20代とあんまり変わらないのです。総合商社勤務の20代、30代の皆様、ジェネラリストもいいのですが、是非とも自分の武器となるものを見つけましょう。No more Windows 2000。No more 給料泥棒。俺たちならできる。一緒に頑張ろう。

⑤世間体の良さ

総合商社勤務の世間体の良さはなかなか凄いです。まず日本で生活している限り誰からでも一目置かれます。最近若者に人気な会社って沢山あると思いますが、総合商社は歴史の重みが違います。我々の親世代、もしくはその前からずっと人気企業であり続けているのです。その社会的な信用力は絶大です。入社してマンションでも買おうかなと思い、銀行にローンをお願いする時にそのありがたみに気づくのです。1億円くらいなら20代でもすぐに貸してくれます。

まぁ総合商社に入ったのなら、商社勤務中にフルローンしてマンション買って他に転職してやりたいことやるのがいいかもしれないです。いつまで総合商社の世間体が高いかは分かりませんから。アメリカのGEのようにかつての大企業が凋落することなんてザラにあります。時代は常に変わっています。


うーん、こんなところでしょうかね。笑
正直僕は商社が嫌になって外に飛び出した人間なので良い面をプレゼンするのはかなり難しかったです。ちょいちょいダークサイドが出てしまった気もしますが引き続きお付き合い頂ければ嬉しいです。

次回は得意な商社の悪い面について書きますね。是非次の記事も読んで頂けたら嬉しいです!

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NGUP

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