【読書ログ】頭の良さは、他人が決める
営業の仕事から離れ、社内コミュニケーション中心に。すると、だんだんとラフな話し方しかできなくなっている!これではいかん!と思い手にした本がこちら。
著者は、元外資系コンサルで、現在Webメディア:Books&Appsを運営する安達さん。ちなみに私はこのサイトと安達さんの文章が大好き。
これまでたくさんのコミュニケーション関連の本を読んできた。が、いろいろなTipsを紹介してくれる本が多く、「全部できないよ、、、」と感じることも。安達さんの本を読む前も、「高度なテクニックが書いてあるのかな」「私にできるかな」と怯えていた。
ただ、この本はコミュニケーション術の本ではない。「頭のいい人とは一体どういう人なのか」を丁寧に言語化し、「頭がいい」を目指す人間としてのあり方を示した本だと感じている。
とてもシンプルで読みやすいので、ぜひ。
特に私の心に残ったのは以下の5点。
強烈なパンチラインとして心に刻まれたのが、① 頭の良さは、他人が決める。
私は営業だった頃、「相手を不快にさせていないか」「できる人間と思われたい」という考えで頭がいっぱいだった。なので、相手が商談中笑っていなかったり、怪訝な顔をしていたりすると、「私何かミスった!?」と不安になっていた。
結局私にコントロールできるのは私の行動だけ。相手の感情や反応まではコントロールできない。
もしお客さんの反応が芳しくないのであれば、私がするべきは、お客さんの機嫌をおずおず伺うことではない。「自分がどう思われているか」「次に何しようか」という自分中心の考えを一旦脇に置いて、目の前の人に全集中することなはず。
その思考のプロセス・ふるまいの結果として、この人は頭がいいと「相手が判断してくれるかも」しれない。この本を読んだあと、少なからず肩の荷が降りた気がした。
また、奇しくも、最近読んだ辻村深月さんの小説『傲慢と善良』にもつながる話だなと。
読書が捗った6月。7月は何を読もうかな。
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