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受援力−被災地にとても必要なもの

災害発生直後に、必要なもの。
支援物資、資機材、経験と知識。
そしてもう一つ、被災した地域の「受援力」

「受援力」と聞いて、あまりピンとこないかもしれません。
このジュエンリョク、書いて字のごとく、援助を受ける力のことです。
私たちは、相手を信じて「助けて」と言う力だと思っています。

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被災地の「助けて」には2通りあります。
一つは、被災された方個人からの「助けて」
普段からよく知っている関係性でも、どんなことに困っていて何をしてほしいのか、はちゃんと声にしてもらわないと分からないものです。

もう一つが、被災した地域からの「助けて」
被災地域の行政や社協、NPOなどからの応援依頼です。

災害復旧の過程では、それはそれは膨大な課題が発生します。
避難所やボラセン運営、災害廃棄物の処理、さまざまな支援団体からの提案をどうするか、罹災証明の判定、こうした支援情報の周知徹底…。

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膨大かつ複雑で、普段は使わない知識や技術が求められます。
初めての被災で、右も左も分からない状況では、0→1がとても大変。
だからこそ、結は今までの経験を生かして0→1をサポートしてきました。

ただそのサポートも「助けて」という声なしにはできません。
たとえお値段0円でも、善意の押し売りはできないのです。

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ですが、この「助けて」が被災地域から出てくるのは、時間がかかったり難しかったりします。
オフィシャルな団体ほど、難しいような印象もあります。
外部からの人を受け入れることが(コロナがない平時でも)抵抗があるようです。地方ほど、新しいものを受け入れ難い性質があるとも感じます。

何か問題があれば、お前が受け入れたんだろう、とも言われますしね。
外部の支援を受け入れた分、効率がよくなるが、新たなトラブルが生まれる可能性もある。
でもこれは、支援に限ったことではない。何事も、利益とリスクは一体です。

リスクばかりに目を向けて、支援をやらない、と決めるよりも
どうしたらリスクを減らしつつ、(被災住民のために)利益を大きくできるかを考えてほしいと思います。

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そして、考える材料にしてほしいのが、ボランティアのできることについて

一口にボランティアといっても、いろいろなタイプがあります。
ボランティアと呼ばれる人や団体で、専門性が高い場合もあります。
被災地域での経験が豊富で、生活再建支援制度にも詳しい人
医療・福祉・土木・建築などの専門家や職人
など。

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炊き出しで食事提供をしたり、重機で漂流物の撤去をしたり、被災者の健康状態をチェックしたり、家の壁や床をはがしたり、大人数をまとめて誘導し混乱なく現地での活動を進めたり、被災された方の困りごとを聞き出したり、法律の相談にのったり

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経験豊富な支援者や、専門知識を持つ人が現地にいると、全体のボランティア人数が少なくても解決できることがたくさんありそうです。専門性のある人がリーダーとなり、少人数で復旧作業を進める。
もしくは、専門家とオンラインでつなぎ、技術指導をしてもらうなど。
ボランティアの中でも、一般の方と専門職の方を分けて考え、その役割をうまく当てはめることが、課題解決の糸口になるのではないでしょうか

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どうやってリスクを回避するか?ではなく
どうやって被災者を救えるか?という問いの方を考えたいのです。
受け入れるか、受け入れないかの二者択一ではなく。
白か黒ではなく、バランスを見ながら濃いグレーや薄いグレーを選んで良いはずです。
実は課題解決の方法は、たくさんあります。三人寄れば文殊の知恵。まずは困っていると発信してもらえれば、どんな風に助けられるか、から相談できます。

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緊急支援で必要なこと、「助けて」と言えること。

でも仮に困っていても、見ず知らずの人には相談しづらいですよね。
そもそも、普段から「助けて」と言える関係性をつくることが重要だと実感しています。

平時からの備えに、受援力と、助けてと言える関係性を。

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東日本大震災以降、国内の災害地で緊急支援〜中長期支援として、ボランティアコーディネートや地元支援団体育成などを行っている団体。「0から1を作る」を大切に、長期的な目線で地域と一緒に復興を模索しています。過去事例の紹介や、現在の制度解説などを災害現場から発信。 中の人募集中。

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