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{読書感想短歌*160}テリー・ヘイズ 『ピルグリム』

憎しみの向こう岸にはかんたんに渡れる 知ってる こちら側に残る

nikusimino mukougisi niwa kantanni watareru sitteru kotiragawani nokoru

殺人事件の現場から始まるので、ああ、警察小説もしくは探偵小説なのね…って思ってたらどっこい、世界の存亡をかけたレベルの、テロリストとの駆け引きのお話でしたぜ。だけどいきがけの駄賃で(?)殺人事件も解決するぜ。全3冊のボリュームなのに、ずっと緊張感あってずっとおもしろいからすごいよ。

※主人公と、主人公が追ってるテロリストについてが、生い立ち含め、ほぼ同じくらいの分量をかけて語られてる。どちらも孤高だし、似たところもあるみたいな気がするんだけど、一方から見たときに一方は〈悪〉であるという、この世界の仕組みはふしぎ。


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