身体で学ぶ
今回の事を失敗と捉えるか。学びと捉えるか。起こった出来事が彼にとっての学び、成長になると信じている。
週末に息子のサッカー大会があった。
前日の夜、YouTubeでいろいろな試合を観てイメージトレーニングしていると話していた。普段そんな事はしないのでいつも以上に気持ちが入っているのを感じた。
車で会場へ向かう途中、どうも気分が優れない様子だ。何だか気持ちが悪いらしい。
先日購入したコンタクトレンズを朝一番に装着して準備万端のはずだった。
「寝る時はコンタクトレンズを外すように」眼科で言われたことを今のところずっと守っている。
「気分が悪くても車の中では寝たくない。コンタクトレンズを付けているから」と言って寝なかった。
会場までは車で約2時間かかる。
会話しながら気を紛らわせた。道の駅で休憩を挟んだ。集合時間は10時。
集合時間の10分前に着いた。バスで来るチームメイトは少し前に着いていた様子だ。
チームメイトを見かけた息子は急いで車を出て行った。
第1試合は11時キックオフ。
試合を観に行くと息子はベンチにいた。ずっと胸のあたりを手で押さえながら座っている。
やはり気持ちが悪いのだろうか?試合の出番はなく、座ったまま試合が終わった。息子のチームは負けた。
2、3試合目も出番がなかった。
3試合目ベンチを見たが息子が何故か見当たらない。
3試合目のハーフタイムで息子の友達が来てトイレで吐いている事を教えてくれた。
様子を見に行くと気持ちの悪そうな息子が前から歩いてきた。
「今日はどうする?」と確認した。
「気持ち悪くて無理」と言うのでコーチに自分で説明してくるように話した。1試合も出場することなく帰る事になった。
身体の違和感、気持ち悪さはあったらしい。試合に出たい気持ちが勝ち、コーチに気持ち悪い事は黙っていた。
しかし、ウォーミングアップの時に「体調悪いんじゃないのか?」とすぐに見抜かれたようだ。1試合目は先発出場予定だったらしいがベンチで様子を見る事になった。
「何で気持ち悪くなったんだろう?
身体に聴いてみたら?」
「昨日食べ過ぎた」
昨日の朝、昼といつも以上の食事を食べていた事を思い出した。「夜ご飯はいらない」と言っていたが家族の食べる「いなり寿司、うどん、プリン」を見ていたら食べたくなり、食べていた。
息子が今1番夢中になっているサッカー。彼の中で1番やりたい事であり、大切なものだ。前日イメージトレーニングしているのも知っている。大事な試合だったのだと思う。
1試合にも出ない事、途中で帰った事が悔しくて布団で泣いていた。前日の食事、身体をケアする大切さを身を持って体感したんだと思う。落ち込んでいる息子にかける声などなかった。ただ見守る事しかできなかった。
翌日も試合があった。
どうするかは当日の朝、本人に決めさせた。
気持ち悪さは残っているので休むという選択を彼はした。
無理をしない。
食べ過ぎない。
体感して分かったようだ。
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