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『スマートステップ現代文』(Z会)刊行のお知らせ

お知らせです。
今年3月にZ会さんから現代文の参考書を出版することになりました。

『スマートステップ 現代文』と題したこちらの参考書は、現代文学習の第一歩を踏み出そうとしているみなさんに宛てた一冊です。

『スマートステップ現代文』を貫く3つの柱

本書の特徴をかいつまんでご紹介すると

本書は「学習法・読解ルールからはじめる現代文入門」というキャッチコピーに表れている通り、1章まるまるあてた現代文の学習法の解説に始まり、現代文読解のはじめに身につけておきたい12の読解ルールを短文演習とともに身につけた後、実践演習を積むことで段階的に現代文学習の基礎を身につけることを目指した書籍です。

Educational Lounge特設ページより

という感じです。

ここに書いた通り、本書の柱になるのが

  1. 現代文の学習法・受験生が時間管理をする方法

  2. 現代文学習の最初に身につけたい「読解ルール」

  3. 新傾向にも対応した問題演習

の3つ。

本書を通して段階的な学習を積むことで、現代文学習を一段上のレベルに引き上げていけるような設計になっています。

現代の受験生は忙しい

本書のスタートは「現代の受験生は忙しく、目移りするものに溢れている」という現状認識でした。

部活やアルバイトを行なっている受験生の受験勉強に当てられる時間が限られているのはもちろん、スマートフォンが生活に欠かせないものになったことで、気づいたら時間が溶けていく状態にあることに対する危機感を覚えている人も少なくないはずです。

そんな状況にありながらも成績を上げ、合格を目指していくために効果的なアプローチを提示したい。そんな思いから、本書の第1章では「忙しい受験生のための時間管理術」も含めて解説しています。

情報の氾濫する世の中で、現代文講師が現代文の学習法を語る意味を考えてみたい

最近では「高校生の学習法」を紹介する書籍も世に多くありますが、やはり「現代文の指導者が現代文の学習法を語る」ことには意義があると思っています。思い起こせば、私が代表を務めるEducational Lounge自体がそういうコンセプトで立ち上げたメディアです。

個人的経験を語ることを否定するつもりはありません。
そうしたn=1の情報も、「生の情報」である以上それはそれとして意味があるものです。

とはいえ、ベースとしてはある程度一般化された、信頼できる情報をもとに自分なりのアレンジを加えていくことが重要だと考えています。

本書ではその部分にこだわりました。

  • 現代文の学習法部分は多くの受験生に当てはまるものになっていること。

  • タスク管理などの部分は自分が実践していることであると同時に、「独りよがり」にならないこと。

本書『スマートステップ 現代文』を通してベースを作り、それぞれがアレンジを加えて「自分仕様」に変えていくことで、「本筋を外れずに、自分にとって最適な現代文学習のサイクル」を作り上げていけるはずです。

本格的な内容を、軽い文体で

現代文を「自分で勉強しづらい」理由の一つは、「文章の読み方を解説しているものが、そもそも文章で書かれている」こと。本書『スマートステップ 現代文』の制作にあたって、これをいかに克服するかは最大の課題でした。

そこで、本書は「本格的な内容を、できるだけ軽い文体で書く」ことで、「気づいたら読み終えている」状態をつくることを目指しました。

その際に大きなヒントになったのが千葉雅也先生の『勉強の哲学 来たるべきバカのために』。その裏側を記した『メイキング・オブ・勉強の哲学』の中で、千葉先生はインテリ層から馬鹿にされがちな自己啓発本の魅力にあえて感染してみる試みをしたと述べています。

たしかに自己啓発本はバカにされがちな印象はありますが、これまで「書籍」から距離をとっていた層にもリーチしている場合も多い。ここには「現代文が本当に苦手な受験生」に対してアプローチしていくための何かしらのヒントがあるのではないかと考えました。

とはいえ、当然のことですが、僕は自己啓発本やビジネス書が書きたかったわけではありません。

ただ、自己啓発本やビジネス書の「良いところ」を参考書に取り入れてみようと考えました。それによって、現代文を遠ざけている受験生にもアプローチできるかもしれないと感じていたのです。

できるだけ身近な、読みやすい文体で、それでいて内容は読み応えのあるものに。特に第1章を執筆する際にはずっとそんなことを考えていました。

『スマートステップ現代文』×Educational Lounge

私が代表を務めるEducational Loungeでは、本書と連動させた特集ページを(勝手に)作りました。発売前は「予講」と題して本書の特徴・背景を詳しく紹介し、発売日以降は「補講」と題して各章各節に対応した補足解説記事を公開します。

特に補講は本書の内容をより深めていくので、『スマートステップ 現代文』に取り組みながら読んでいただくとより効果的です。
ぜひ併せてご覧ください。

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