午後のティーパーティー🍵

はじまり

僕たち「午後のティーパーティー」は、10月末に六本木ヒルズで行われるイベント、「NIPPON FOOD SHIFT FES.」で販売するスイーツ作りのために、8月の終わりに、僕たちは千葉県にある梨農家「城山みのり園」さんへ、農業体験に行きました。
今回は、農業体験で学んだことをまとめてみたのでみたあのでぜひ読んでくださいませ。


いざ収穫体験へ

朝早くから電車に揺られ約2時間。遠い。
ただ、僕は梨を収穫するという経験が人生で一度もなかったので、とても楽しみでした。農家さんの最寄駅である「横芝駅」に着くまでに、何度も車窓からは畑や田圃が見え、地方出身である私は、地元に帰ってきたかのような安心感を少し感じました。(笑)

最寄駅からバスで20分ほどで梨園の入り口に到着。
農家さんとお話をしながら園内へ向かいます。梨園は山の上にあり、園に着くまでに汗だくになりました。「城山みのり園」は名前の通り、もともとお城があった山の土地を利用しているからだとお聞きしました。
やっとの思いで梨園に到着。ひと目見てびっくりしました。

Wow….So beautiful…

写真でもみてわかる通り、梨の木がとても綺麗に整列していました。これは園主さんが計算して並べたそうです。また、枝の生え方も均一に整えているため、地面に入る木漏れ日の量が均一になっています。枝が薄いところは他の枝から移植することもあるそうです。こうすることによって、形や味などの品質を均一にしたり、収穫時の作業効率も上がります。また、面積あたりの収穫量も上がるそう。細部までものすごいこだわっていることが伝わってきました。これは「城山みのり園」園主さんならではのこだわりだそうです。園主さんは元パティシエという異色の経歴の持ち主で、そんな園主さん曰く、「梨園を(スイーツの)ショーケースと捉えて整理整頓を行い清潔感を出す。この”パティシエ農法”にこだわっています。城山みのり園は、『日本一綺麗な梨園』と自称しています。」とのこと。かっこいい、、、。
そして、梨の品種紹介をしていただきながら、梨の食べ比べをしました。どの梨も美味しい!僕の1番のお気に入りは”豊水”という品種でした。「城山みのり園」では10種以上の梨の品種を育てているそうです。中には、まだ名前のないオリジナリ品種も。すごい。

Very sweet…

その後、梨の収穫を行いました。
梨の収穫は簡単で、身がなっている枝をひねるだけ。簡単にもぎ取れました。

So many…


農家さんへインタビュー

すでに十分素敵なお話を聞かせてもらったのですが、さらにインタビューをさせていただきました。美味しい梨を作る秘訣やこだわりから、食料自給率の話まで、たくさんのことを質問しました。その中で、僕たちの印象に残った言葉が、

メニュー開発をする皆さんがまず、普段の食事をもっと意識してほしい。今回のテーマだと国産品でメニュー開発だから、食べ物選ぶ時に国産を意識してみるとか。全部の食事を国産にしろと言っているわけではなく、自分が食べているものが何なのか、どこから来たものなのかを考えて見てほしい。自分達すら意識していないことを他者に発信すると薄っぺらくなってしまうよね。

とのことでした。ううう、グサグサ刺さりました。でも本当にそうですよね。

Intervew


ただ、厳しい言葉も頂きましたが帰りのバスでは手を振って見送ってくれました。

収穫体験を終えた感想

こうして、激励の言葉(?)を最後に頂いて、収穫体験を終えました。
身近な果物である梨がどのような工夫や苦労を経て作られているのかをしっかり学ぶことができました。今回は梨でしたが他の果物や野菜などの農作物、肉、魚、米など人が口にする食べ物全ての背後には、それを作っている人がいます。つまり、普段口にする食べ物は、全て誰かが苦労して、こだわって作ったものだということです。
この前にスーパーに行った時と、今とでは食材の見え方が変わりました。今までは値段と量で食材を選んでいたのですが、今は普段手に取らない野菜を手にしてみたり、旬を意識してみたりと試行錯誤しています。体験を経て、食の選び方がシフトしたのです。

旬の食材はうまいし、国産の食材はうまい。気づけてよかったです。

高い商品がなぜ高くて、安い商品がなぜ安いのか、その食材はどこから来たものなのか、どんな人がどんなこだわりを持って作っているのか、スーパーで買い物をする時、ほんの少し立ち止まって考えてみるだけで選ぶ食材が大きく変わります。
「日本のため」とか「農業の未来のため」よりもまず、「自分が美味しい食べ物を選ぶため」に、食について色々調べたり考えてみることから始めてみませんか。