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詩や詞や私的な物置場

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題の通りに。 詩人ではない自分の、シテキな試みを留める。
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2020年7月の記事一覧

【散文詩】めりのには穴がなかった

〈めりの〉には穴が無かった。 いわんや突起も無かった。去勢した羊のように害のない人間だっ…

のねずみ
4年前
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【創作詩】捨てる

「捨てる」 髪を切り、髪を捨てる 不要な死んだ細胞のいくらかを切り、捨てる 不要な自分の…

のねずみ
4年前
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【詩作の試作】あいうえお作文 その5

そして、詩作の基本とは、暗喩と直喩であるとかないとか。 千の言葉を尽くしても、一の真実を…

のねずみ
4年前
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【詩作の試作】あいうえお作文 その4

奇抜であることや過激であることは、表現にとって必ずしも詩的に美しいとは言えない。が、それ…

のねずみ
4年前
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【詩作の試作】あいうえお作文 その3

前作2つとも、いささかセンチメンタルが勝っていたので、いっそ(やけくそのように)とことん…

のねずみ
4年前
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【詩作の試作】あいうえお作文 その2

もっと自由に。小説のように。 2 淡く滲んだ雨粒が 彩る窓辺、いつもの席で うつむき加減…

のねずみ
4年前
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【詩作の試作】あいうえお作文 その1

~前口上~ 詩を書くトレーニングの一環として、古きよき「あいうえお作文」、してみました。 いくらでも際限なく出来てしまう、愉しき言葉遊び。何の道具も要らず、頭ひとつだけあれば良い、しかも気分転換にも脳トレにもなるなんて、何とお得な遊びでしょう。「おうち時間」を持て余している人にも、おすすめしたい。 何となく思い付いた語を並べるだけでも、一見、詩のようなものにはなってしまうのだから、日本語とは美しく、でもなればこそ、独自の言葉にする事は難しく、難しい事がまた面白く、その魅