奇跡のミライ

2066年年末。ミライが心から敬愛していた唯一の人物である祖父が亡くなってしまった。
両親共に大学の教授を務めていたため、ミライはお爺ちゃん子として育ってきたため、その悲しみの深さは相当なものであった。話によれば祖父の死は、子供の頃(2016年)に遭遇した事故に因果関係があるらしい。

ミライの祖父、レツドウは物理学の研究で世界的にも有名な人物であった。
祖父の死を受け入れられないまま、遺品を整理すると、ミライ宛の「鍵」が見つかる。それは祖父の研究室の鍵だった。

そして、祖父の遺言によれると、その鍵は時空エネルギーチャンバーを通じて「過去と現在の時間を連結する」機能を持っていた。

「これってタイムマシン?」

祖父の発明に驚くミライであったが、「この鍵さあればお爺ちゃんの病気の原因になった事故が防げるかも…」と思い立つ。
こうして、ミライの時空を越えた冒険が始まる。

[キャラクター]

時航ミライ(トキワタルミライ):
13歳の少女。祖父思いの一途な少女。記憶力の良さは時航家の血筋。読書が何よりも大好き。祖父の死因を巡る時間旅行の冒険に出ることになる。

時航レツドウ:
時空物理学研究の第一人者。子供の頃の事故が原因で車椅子生活を余儀なくされる。また、そのときの後遺症で2066年に死亡。

フラウミナモト:
ドイツ系帰国子女。後のレツドウの妻であり、ミライの祖母。彼女からの隔世遺伝でミライの瞳は青い。2066年現在は故人。レツドウとは幼馴染。

[設定]

航時鍵(タイムキー):
祖父の研究室にある時空エネルギーチャンバーの超小型端末。チャンバー内のマップデータに登録されている地形図に記録されている扉と、研究室をリンクさせて時間を繋げることができる。地形図上の扉のデータと対になっていない扉には機能しない。

祖父の日記(ダイヤリー):
50年前からの祖父の行動が記録されている日記。

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