心にぶっ刺さる本に出合いたい

こんにちは。
今日は、体調が悪かったため気分転換に本屋でゴッソリ本を買ってきた。
買った本を以下に列記する。

・森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」
・森見登美彦「太陽と乙女」
・森見登美彦「聖なる怠け者の冒険」
・村上春樹「職業としての小説家」
・村上春樹「女のいない男たち」
・坂口安吾「安吾推理短編 心霊殺人事件」
・田中英光「田中英光デカダン作品集」
・カーソン・マッカラーズ「心は孤独な狩人」

森見登美彦と村上春樹が充実していたのでつい多目に買う。
安吾の推理短編集は、初めて見たもので、今まで相当坂口安吾の本を探してきたが、このまとめ方の本は珍しいため購入。
田中英光は以前から西村賢太のエッセイで知って興味津津だった上に、今の自分は、心にグッサリ来る本が読みたいという欲求に支配されているため、デカダンな内容と知って購入。
マッカラーズは桜庭一樹の読書日記で名前は知っていたが、特に興味は無かった。しかし、あらすじを見て、「このあらすじの映画があったら観るだろうな」と思い買った。

帰宅後、田中英光を2篇ほど風呂で読んだが、そのあまりの哀切さ、哀しさ、人間存在の根底にフラフラ浮かぶ虚しさ、そういった感情の描写に思わず「そうそう、そうだよなあ」と感情移入した。
最近探していた心にぶっ刺さる本に出会えたんだ、と思うと、病気になり、周りに人もほとんど居なくなった自分の孤独と、この昔の小説家が感じ、表した孤独が、時空の地下トンネルで繋がったような気分になって、しばしうっとりとした。

自分は純文学信仰強めな頭の悪い本読みだったが、最近、昔バイト先の先輩に勧められた「ビブリア古書堂の事件手帖」を読んで、エンタメ小説、ミステリー小説、大衆小説への見方が変わった。
やはり、「面白いは正義」だな、と。
今やっと半分まで読んだが、明快であり、しっかりとした文章で、こういう小説を書ける人もすごいなあ、と、脱帽した。


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