リリィ・シュシュのすべてを観て(スマホから)

映画リリィ・シュシュのすべて、観終えた。

思春期の少年少女の「ぎざぎざ」な部分や、一瞬の瞬きのような美しさ、何より、どうしようもない残酷さを描いたこの作品。

架空の歌手、リリィ・シュシュのファンの中学生達が、田園の中でヘッドホンをして彼女の音楽を聴いている。

初めての万引き。
初めての沖縄。
初めての、初めての…

青春映画にありがちな爽やかさは全く無いながらも、泥泥とした雰囲気もなく、ただただ残酷に時が過ぎてゆく。

個人的には、売春をさせられていた津田(蒼井優)がゲイラカイトを見て「カイトになりたい」と言った後飛び降り自殺するシーンが一番「美しい」。

90年代前後に思春期を過ごした方は確実に引き込まれるであろうこの作品、映像美が好きな方にも必見です。

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