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モバイル農業の植物工場ってどんな植物工場?

こんにちは、NEXTAGEのなんでも担当サクマです。
前回の「モバイル農業ってなんですか?」を多くの方に読んでいただけた様で、続きを早く読みたいという声が勝手に聞こえてきました(妄想かな?)ので、性懲りも無く第二回目の記事を書いていこうと思います。
今回のテーマは、モバイル農業の植物工場ってどんな植物工場?です。

生産物はどこで作っても同じじゃない!と思っています。

第一回でお話した通り、モバイル農業は生産物の偏在の調整が目的の一つです。
生産量を単純に調整するだけであれば、どこかに大きな植物工場を建ててそこで大量生産すればよいと思うのですが、偏在の調整なので、どこかに植物工場でわさびの一大生産地を作るということはモバイル農業の目的から外れる形になります。
では、どうやって?って話になるのですが・・・

ところで、

NEXTAGEはわさび生産量を2000年台はじめの4000tくらいまで回復させようという事業目標を設定しています。下がわさび生産量のグラフです。

わさび生産量の推移

現在(2020年台)は約2000tなので目標の4000tから50%減になっているのですが、モバイル農業で47都道府県が現在の1%程度栽培量を増やすことが出来れば目標達成できるじゃん!、くらいの感覚で考えています。
割合のわかっていない小学生みたいなこと言ってるなぁと思われる方もいると思いますが、簡単にまとめると、わさび植物工場が日本各地に点在して、各地域で少しずつ栽培して生産量を増加させるというのが事業目標の達成イメージであり、NEXTAGEの考える偏在の調整方法です。

わさびは、収穫から日がたつと色が悪くなってしまって売り物にならなくなることから、静岡のわさび事業者さんでも、加工品は全国で販売するけど、生食のわさびは地元でしか販売しない様にしている事業者もいらっしゃいます。
そういう意味でも食卓から近い場所で栽培することは非常に重要だとかんがえています。

※わさびの豆知識から栽培している方でも知らないかもしれない様な色々なわさびのお話をジュニアが連載中ですので、わさびを詳しく知りたいと思う方はぜひそちらも読んでみてください。

モバイル農業の植物工場はコンパクトサイズ

各地域で少しずつ栽培してわさびの生産量の増加を目指すのはわかったけど、各地域で欲しい量=発生する需要に応える時に、その需要にみあった植物工場のサイズってどんな規模なんだろう?という問いが浮かんできませんか? 

NEXTAGEでも割と長い間、よくわかっていなかったというか、イメージがつかなかったのです。それは、そもそも無理な話だったからです。なぜなら需要って変化するものだからで、100年先までの需要の変化を予測してそれに見合った植物工場なんてイメージできるはずがないですよね。
でも、一つの結論には達しました。

「大きいものを作るのはやめよう!」

なので、モバイル農業の世界観で登場する植物工場はコンパクトな植物工場です。NEXTAGEではモジュールなどと呼んでいます。
植物工場というと、大きなレタス工場みたいなものやスプラウトなどの工場などを想像したかもしれませんが、40ftコンテナからせいぜいで数十坪レベルの工場を各地に点在する世界がモバイル農業の世界です。

活用イメージは、地域のお寿司屋さんが何軒かで共同所有して、お店ごとに個性をもったわさびをお店で使う分だけ栽培したり、お魚が美味しい地域の道の駅などで地元の美味しいお魚にあったわさびを栽培して提供してもうなど、ローカルの需要に応えられるものにしたいと思っています。

なんとなくでも、NEXTAGEの考えるモバイル農業での植物工場がイメージいただけたでしょうか?

ちなみに、社長の頭はもっと先を行っていて、コンテナで栽培に関する全部の作業が完結できる様になれば、運んでいる最中に栽培して世界中のどこでも採れたてのわさびや野菜が食べれる世界を作れるな!というところまでイメージを膨らませながらこの事業に精力的に取り組んでいます!これが本物の「”モバイル”農業」だったり!?

少し未来の話になりすぎたので、現在に話を戻しまして・・・

なんとなくNEXTAGEのいうモバイル農業の植物工場ってこういうものだなってイメージいただけた方はこう思ったのではないでしょうか?

  • そんな色んなところに植物工場がたくさんあったら、どうやって栽培管理するの?お店の人だった他の仕事があるだろうに・・・。

  • 栽培の知識を持った専門家がいなくて栽培なんか出来るの?作業者の教育だって大変なんじゃないかなぁ

他にも色々と思われたと思うのですが、次回は栽培管理や人材に対する考え方についてお話出来ればと思います。

一回限りの特別講座のつもりでしたが、語りだしたら割とお伝えしたいことがどんどん出てきてしまいましてもう何回かありそうな雰囲気です。
気長にお付き合いいただけるとうれしいです。

今回もお読みいただきありがとうございました。

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