![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63787491/rectangle_large_type_2_a1602079e113fbfe40be4e063d1fb808.png?width=800)
うちの旦那はリモートワーク16
2世帯同居を断った罪悪感は私の中で大きくなっていたが、子供を愛するがゆえに「干渉し、期待し、要求する」そんな母の感情が、どこか違っている事もはっきりしていた。大人になっても「自分のために生きられない人」は自分を傷つけ懲罰的になっているのかもしれない。世の中は子供や家族を第一にする母が持てはやされて、自分を大切にする母は悪だとさえ言われる事がある。
子供の頃の記憶はあまりない。店が忙しく両親は休みの日も何かしら働いていて、高校になる頃には外出の理由はいつも嘘だった事を覚えている。門限は厳しく夕方5時「夕飯の支度を手伝わない子は食べるべからず」なのだ。後片づけは子供の仕事、他にも規則は沢山あった。そんな家は私にとって居心地がいいわけがない。
今ではおかしな話だけれど家族ができて初めて気づいた事だった。私は自分がされて嫌な事を子供たちにはしなかった。母なのに子供だった私は一緒に楽しんで過ごす日々がどれだけ貴重な時間なのかを知っていた。人生の中で子供と共に過ごす時間は私の中のインナーチャイルドが癒される時間だったのだと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?