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山日記 憧れの尾瀬~木道に導かれ

5月28日22時 新宿発。
夜行バスに乗って春の尾瀬ヶ原にハイキングにいってきた。
初めての尾瀬。手のひらサイズから伝わる自然をこの目で見たい。
尾瀬戸倉に翌3時30分着、乗り合いバスで鳩待峠へ移動し、薄手のダウンを着込む。朝食を摂り、高度順応したあと5時に出発。

【絶景の中を歩いた】
最近まで降っていた雪と前日の大雨で木道も水没、溶け始めた根雪に滑りながら慎重に進む。1時間ちょっとで尾瀬ヶ原の入口「山の鼻」へ到着、リュックを下して深呼吸をした。
大小の池が点在する湿地で春は水芭蕉がきれいな散策コースだが季節的には少し早かった。あと2週間もしたらさらに賑わうだろうと思う。整備された木道は平坦で歩きやすく、後ろに至仏山を背負い、燧ケ岳の雄姿を望む。まさに飛び出したフォトギャラリー。自然がプロデュサー。
うぐいすの鳴き声とカエルの合唱がBGM。何もないことが幸せと感じる贅沢な時間。写真を撮りながら行きつ戻りつでなかなか進まない。

そうこうしている間に竜宮小屋へ到着。ここで2度目の休憩。まだ時間が早いため小屋は閉まっているが小屋の周りのベンチに座って景色を眺めながら休む。トイレは1回100円の協力金を集金箱に投入。山のトイレ維持管理には費用が掛かるのでここは積極的に投資。

ここまで来れば、あとは宿泊地の見晴地区まで30分。お腹も空いてきたので張り切って見晴を目指す。

【ランチは2000mの特定席】
昼食は尾瀬小屋グルメ‼
鹿肉ボロネーゼ、チキングリル、リゾットなど絶品のメニューの数々。おしゃれなグラスのビールやワインもここのテラスなら一味番う。疲れた身体に沁みる。

いい感じにホロホロしてきたところで午後は赤田代温泉小屋まで散策。外のソファーで尾瀬ヶ原、至仏山を眺めるのも一味違いそう。角度が変わればまた違う顔を見せてくれる。三条の滝へと続くが今回はここまで。

【宿泊】
宿泊は「原の小屋」。山小屋といっても個室利用ができロビーにはウェルカムティーのサービス、free WI-FIも備わっている。
従業員の皆さんのチームワークがよく、誠実な応対でとても気持ちよく過ごせた。夕食は釜めし。山菜の天ぷらやイワナの甘露煮などこだわりの料理が並ぶ。
そして、宿泊の最大の特典は夜の満点の星座と朝もやの幻想的な燧ケ岳からの日の出の感動を味わえること。非日常の時間が流れる。

【復路】
二日目はヨッピ吊り橋を渡り来た道を戻る。全体に上りが続くので来たときとはまた違う景色がみられる。
鳩待峠まで戻ると昨日と同じ景色が待ち受けてくれた。

ありがとう、尾瀬。また新しい絶景に会いにゆきます。







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