見出し画像

論理的思考はコモディティ化している

こんにちは。次世代キャリア研究所です。

論理的思考、いわゆるロジカルシンキングは、ビジネスパーソンの必須スキルとして近年取り沙汰されています。

論理的思考が一般的になってきたのは、実は2000年代に入ってからのこと。ロジカルシンキングのWikipediaには以下のように記載されています。

日本では、2000年前後に米国のコンサルティング会社である、マッキンゼー・アンド・カンパニーの出身者によって、同社によって開発されてきたとされるコンサルティングノウハウが紹介された。特にベストセラーとなった書籍『ロジカルシンキング』(照屋華子・岡田恵子, 東洋経済新報社, 2001年)によってMECEなどのテクニックが広く知られるようになり、ロジカルシンキングに関するビジネス書のブームが起きた。

しかし、直近数年の間で、論理的思考がコモディティ化しているという話はご存知でしょうか。

そもそもコモディティ化とは

コモディティ化という言葉は、マーケティング用語として使われており、以下のように定義されています。

市場に流通している商品がメーカーごとの個性を失い、消費者にとってはどこのメーカーの品を購入しても大差のない状態のことである。

例えば、ファブリーズ。出てきた当初は、カーテンやソファーなどの布製品を洗うということが難しく、ファブリーズの登場によって、洗う→殺菌するという価値転換が行われました。

しかし、今や各メーカーがファブリーズに変わる布製品用の消臭剤を出し、ファブリーズに個性がなくなり、消費者にとってはどのメーカーのものを購入しても大差なくなりましたよね。

そして、論理的思考にもコモディティ化の波が来ている、という話です。

論理的思考のコモディティ化とはどういうことか

論理的思考力は、一部のビジネスパーソンが持つ特殊なスキル(能力)として、捉えられてきました。
あいつは論理的思考力が高いから、情報の整理がうまい。会議の仕切りがうまいなど。

そのため、優秀なビジネスパーソンはこぞって論理的思考を学び、ビジネススクールやビジネス書などもたくさんありました。新卒研修として、ロジカルシンキングを教育している会社もあるようです。

このように、多くのビジネスパーソンが身につけることができたため、コモディティ化してきました。

しかし、それだけではありません。AIを代表とするコンピュータの技術が発達し、論理的に考えることは、ヒトじゃなくてもできるようになりました。

論理的思考は出来るビジネスパーソンが増えただけでなく、機械が代替できるようになったのです。

ヒトに求められる役割は何か

このような状況で、ヒトに求められるのは何か。

それは、アートやデザイン思考といった、感性の領域です。

詳細は以下の本に書いてありますので、興味がある方はぜひ読んでみてください。


いただいたサポートは、次の研究のための調査費用や書籍購入に充てさせていただきます!キャリア研究に終わりはありません!