生産性を高めるためには、動作を早くするだけではダメという話
こんにちは、次世代キャリア研究所です。
今回は生産性について。あなたは、生産性と聞いてどのような印象を持ちますか?
・どれだけ仕事を早くできるか
・どれだけ動きが良いか
などが一般的な回答かと思います。
生産性を正確に定義すると、
生産性
=アウトプット÷インプット
=成果÷投下した時間・費用
となります。つまり、どれだけのインプットで、どれだけのアウトプットを出せたかということ。
このことから言えるのは、成果を出すための動作を早くするだけではダメだと言うことです。早く仕事をこなそう、早く作業を終わらせよう、という意識に目を向けるのではなく、どうすればかける時間を減らすことができるかを意識する必要があります。
かける時間を減らすためには、やることを減らすことが効果的です。手当たり次第に仕事に手をつけるのではなく、これは本当にやる価値がある仕事なのか、を見極める必要があります。
私の感覚では、日本の職場ではこの見極めがあまりできていません。
上司から「これをお願い」と言われると、具体的な要件を聞いて着手する従順さは素晴らしいものの、その仕事そのものを疑ってかかることは多くないのではないでしょうか。
私がシンガポールで働いていた時、同僚と仕事をすると、「なぜこの仕事が必要なの?」とよく聞かれていました。その度に説明していると、「あれ、実はこれってあんまりやる意味がないよね。」と自ら気づくことが多くありました。
具体的な話ですが、5分遅刻してきた社員に対して、「遅刻はダメですよ」と伝えたところ、「なぜですか?」と聞かれたことがあります。
私は「遅刻はダメ」ということに対して疑問を持ったことがなく、ルールだだからとしか答えられませんでした。でもこれって答えじゃないですよね。
仕事に対して疑問を持ち、本当に今やる価値があるのか、やって意味があるのか、を問うことで、投下する時間を減らすことができ、生産性を高められると思います。
生産性について詳しく知りたい方は、ぜひこの本を読んでみてください。
イシュー(解決すべき課題)から物事を考えるトレーニングができると思います。
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