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自律神経失調症と、共に生きる(後編)

この記事をご覧いただきましてありがとうございます。

タイトルの通り、私は「自律神経失調症」を患っています。

まず前置きとして、「自律神経失調症」は正式な病名ではなく、自律神経の乱れや不調によって起こる身体症状の総称を指すようです。

私の場合も、医者から「自律神経失調症のような症状が出ているね〜」と言われましたが、正式に「自律神経失調症」と診断されたわけではありません。しかし、実際に全身が不調でかなりしんどく、いちいち説明するのも面倒くさいので、周りには端的に「自律神経失調症」と言っています。

一番症状がひどかった時期から数年が経過し、当時よりは幾分快方しているものの、いまだに体調が不安定であり、今振り返っても苦しい日々でした。

正直、思い出すと辛いものがありますが、病気を患ってから現在までを振り返り、この記事に記録したいと思います。同じく「自律神経失調症」で苦しんでいる人がこの記事を読んで、辛いのは自分だけじゃないよ、一緒に頑張ろう、と思ってもらえたら嬉しいです。

なお、非常に長くなってしまうので、前編と後編に分けて投稿したいと思います。


前編は、症状が出てから心療内科に辿り着くまでの奮闘記を書き連ねました。

今回、後編では、通院の日々や新たな出会い、現在の状況を書きました。


体質の変化、快方するも不安定な日々

体調を崩してからは、ひどい時は何ひとつ行動がとれなくなりましたが、努力して少しずつ回復させてきました。

現在は、日常生活は問題なく過ごせていますが、それでも体調が不安定な日々が続いています。

前編で触れたように、食後の胃もたれや吐き気は定期的に起こり、これが一番辛いです。

食事量や飲酒量も格段に減り、現在はどちらも適量で十分満足できています。

また、頭痛やめまい、常に揺れているような感覚など、あげるとキリがないほどの細かい不調が起こるようになりました。

さらに、体重が10kg落ち、筋肉もすっかりなくなってしまい、体質が180度変わってしまいました。

季節の変わり目などで気温の変化が大きい時期は、決まって体調を崩すようになり、会社も休みがちになりました。

体調を崩す前は、小さな体調の変化は一切気にならず、食事や飲酒も問題なくできていました。当時を知っているからこそ、虚弱体質になってしまった自分が情けなくなり、気持ちが沈むこともあります。

また、体調が悪い日は、もしかしたらまた前のように悪化するかもしれないという恐怖が襲うことがあり、メンタルがかなりやられます。

元々は好奇心が旺盛な性格だったので、何事にも抵抗はなかったのですが、体調を崩してからは、なにをするにも体調は大丈夫かなと心配するようになってしまい、自分で自分の行動を制限するようになってしまいました。

仲間がいる安心〜川崎宗則選手〜

体調を崩してからは、体の不調が苦しかったのもありますが、この事が周りに理解されなかったのが何よりもつらかったです。

上司からは休んだほうがいいと言われたものの、何日も休んでいたことには疑問符をつけられたり、同僚や家族に話してもいまいち理解してもらえない雰囲気を感じていました。

現在も体調が不安定のため、周囲には「自律神経失調症」と言ってはいるものの、あまり世の中に馴染んでいない病気なので、やはり理解されにくい雰囲気を感じています。

私自身も、仲間探しではないですが、同じような症状の人がいないのか調べることがありました。

そんな中、あるスポーツ選手の存在を知りました。

それは、元ソフトバンクホークスの野球選手「川崎宗則」さんです。

川崎選手は、プロ野球選手としてソフトバンクで長年プレーした後、海外へ渡りメジャーリーグやマイナーリーグで活躍したのち、再びソフトバンクに戻り、その後は台湾やBCリーグで現在も活躍しています。

そんな川崎選手も、日本に帰国した後の2018年頃に自律神経系の病気を患い、現在も治療を続けながら野球をプレーされているようです。

調べていくほどに川崎選手のことが気になり、川崎選手が出版された本を購入しました。

「あきらめる」から前に進める。https://www.kadokawa.co.jp/product/322111000857/

本の中で、体調が悪化して入院していたことや食事が満足にできず体重が激減してしまったこと、公共交通機関が使えないほど身動きが取れなくなったことなどが書いてあり、自分と同じような症状だったことに驚きました。
(この本については、また別の記事として書きたいと思います)

不謹慎ですが、今まで周りに理解されなかった分、同じ仲間がいた感動というか、安心感を覚えました。

そんな川崎選手も、病院を患ってから一時期は競技から遠ざかっていたものの、イチロー選手の影響を受け、もう一度競技に復帰します。

少しずつトレーニングを再開し、体重や筋力も戻ってきて、現在も心療内科に通いつつ、BCリーグでプレーをされているようです。

この話を読んで、私自身とても救われました。
このまま一生虚弱体質で生きていくのかと思うと、今後の人生に光が見えませんでした。また、現在もテニスをしていますが、筋力が衰えて以前のようなプレーができなくなり、もどかしい感情を抱いていました。

こんな病気になっても、努力次第で以前に近いところまで回復させることができるのではないかと思いました。

川崎選手自身も、病気が完治したわけではなく、一生付き合い続ける覚悟で人生を送っていると書いていました。

川崎選手との出会いは、私にとって希望の光でした。これからも追い続けたいと思います。

病気になってよかったことも

これまで散々病気のことを書いてきましたが、この病気で逆によかったこともあります。

それは、無理をしなくなったことです。

言い方を変えると、体調に気を遣うようになりました。

例えば、十分な休息と睡眠をとるように心がけることで夜更かしをしなくなり、食事も腹8分目で終えるようになり、適度な運動とストレッチを日常に取り入れています。また、自律神経や体調を整えるために、ハーブティーなどの健康食品をとりいれるようになりました。昔では考えられないような生活を送っています。

また、虚弱体質になってしまったことで、体の不調がすぐに出るようになったので、休むサインだと思って行動をセーブしています。気づきすぎるのもどうかと思いますが、分かりやすい体になったんだなと、自分のカラダが少し愛おしく感じるようにもなりました。

気をつけなければいけないのが、「無理をしない」ために「無理してる」ようにならないことです。

例えば、休む時間を確保するために日常生活を忙しく切り詰めたり、運動が大事だからと体調が良くないのに無理してランニングをしたりなど、今思い出しても反省することが多いです。

私の性格上、常に何かしていないとダメで、じっとしていると逆に落ち着かないのです。休日で部屋にいても何もしていないことに罪悪感を感じてしまい、結局外出をしてしまいます。なので、今までの人生で休息らしい休息をとった記憶があまりありません。

それでも最近は、土日のどちらかは予定を入れずに、趣味や勉強の時間にあてるようにしています(私の中では、note記事を書くのが趣味になっています😊)

なるべく予定を詰め込まず、余白を入れるように気をつけていますが、心身ともに休息がとれる一番の方法を、現在も模索中です。何かおすすめがありましたら教えてください…


結局、カラダが資本

なんだかんだあったものの、現在は通常どおりの日常生活を送れています。たまに調子が悪くなることはありますが、仕事・趣味・運動・食事は問題なくできています。この調子が何年も続いているので、慣れてしまいました(笑)もうこれでいいのかなとさえ思えています。

とはいえ、体調が元通りになるのに越したことはないので、悪化することがないよう現状維持に努めながら、さらに回復できる方法を模索いきたいです。
(なにかアドバイスがあれば、コメント欄にお願いします!)

この病気になって思ったのが、人間やっぱりカラダが資本だということです。健康がなにより、不健康だとなにもできません。当たり前のことですが、それをひしひしと感じています。

こんなカラダではありますが、今は夢と目標を持って楽しく過ごしています。

川崎選手同様、病気と付き合い続ける覚悟で今後の人生を謳歌していきたいです。

これからもマイペースに投稿を続けていくつもりなので、お付き合いいただけたら幸いです!


乱筆にて


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