私とスピッツとの出会い（その2）

前回投稿した（その1）からしばらく経ちました。その間に色々と投稿してきましたが、ようやく続きを書く気になりましたので、当時の記憶を掘り起こしながら書いていこうと思います。

さて、「色色衣」でスピッツへの興味が湧いた小学校高学年当時の私。今思えば、スピッツへの最初のとっかかりが「色色衣」ってなかなか挑戦的だなって感じですが 笑（「色色衣」はカップリングなどのアルバム未収録曲を中心に構成された、いわゆるスペシャルアルバムです。「スターゲイザー」や「夢追い虫」といったシングル曲も収録されています。）

TSUTAYAで次にレンタルしたのは、「RECYCLE Greatest Hits of SPITZ」です。これは、ジャケットにベストアルバムと店員手書きのラミネートが貼ってあったので即決した記憶があります。

なお、ファンの間ではもはや基礎知識であり、スピッツ関連の様々な文献にも記載されていますが、「RECYCLE Greatest Hits of SPITZ」はメンバー非公認のベストアルバムであり（レーベルがメンバーに無許可でリリースを決定したそうです。）曲目も、7thシングル「君が思い出になる前に」〜19thシングル「楓」までがリリース順に収録されているというものです。

ベストアルバムと呼ぶには少々不思議な内容ですが、この曲目なら確かに売れるわと今でも思います。

このアルバムを聴いて、とにかく衝撃が走りまくりました。聴いたことのあるメロディばかりが流れてくるのです。「空も飛べるはず」「チェリー」「夢じゃない」のサビがまさにそれでした。

「空も飛べるはず」「チェリー」はどこで聴いたのか覚えていませんが,あまりにも有名な曲なのでテレビでよく流れているのを聴いたのだと思います。

「夢じゃない」は、はっきりと覚えています。兄が小さい頃に録画したクレヨンしんちゃんの映画のVHSを当時よく見ていたのですが、合間のCMの度に当時放送していたドラマ「ふたり」の番宣があり、主題歌だった「夢じゃない」のサビが流れていたのです。フレーズやメロディが印象的だったので幼いながらもよく覚えていました。

特に衝撃だったのが「ロビンソン」でした。どこで覚えたのか、幼少の頃から「ロビンソン」のサビのメロディをよく鼻歌で歌っていました。歌詞は知らなかったので「ふ〜ふふふふ〜ふ〜ふふ〜ん ふ〜ふふふふ〜ふ〜ふふ〜ん♪」てな感じで歌っていましたが、何の曲かは知りませんでしたし、気にしてもいませんでした。サビを聴いて、謎の鼻歌の正体が分かり感動したのを覚えています。

という感じで衝撃が走りまくったのと、アルバム全体を通してポップでメロディアスな曲ばかりなので、当時小学生の私でもストレスなく聞きやすかったのもあり、すっかりこのアルバムにハマってしまいました。TSUTAYAに返却した直後に、親にねだってCDを買ってもらったのを思い出します。

ただ、やはり不思議だったのは、「スピッツって何者？」

「色色衣」の歌詞カードにはメンバーの写真というかイラストが少し載っていましたが、「RECYCLE Greatest Hits of SPITZ」にいたってはメンバーが全く写っていません。さらに興味が湧いていきます。

その後のある日、私がスピッツを聞き出していると耳にした父親が、当時発売されたばかりの「春の歌」を、私のためにレンタルしてきてくれました。

これまたいい曲で、最新のスピッツもいいじゃん！って思いました。「春の歌」も母親にねだってすぐ買ってもらいました 笑

こうして、私は完全にスピッツの虜になってしまいました。

当時、小学校で友達にスピッツのことを話しても、誰も分かってくれませんでした。寂しかったわけではなく、むしろ、こんなに素晴らしいアーティストを誰も知らず私だけが知っているという優越感のほうがありました。

という具合で、その後も次々とアルバムをレンタルして聴き漁っていくのですが、続きはまたの機会とさせていただきます。

乱筆にて