見出し画像

米国の海で「人喰いバクテリア」が急増!NY州を含めて8名が死亡!ビブリオ・バルニフィカス・魚介類の生食にも注意!

本日の動画はこちら https://youtu.be/YDDwelOm0IQ?si=9XIs8GlaSkn0tveM

死に至ることもある「人喰いバクテリア」が、アメリカ国内で増えていることについては、度々ご紹介してきましたが、てっきり暑い地方の池や湖などの“淡水“が危ないものとばかり思い込んでいました。今回は、海水にも「人喰いバクテリア」がが潜んでいたという衝撃的なニュースです。

今年の夏、フロリダ州で5人、ニューヨーク州で3人、少なくとも8人が「ビブリオ・バルニフィカス」という人喰いバクテリア
感染して感染して亡くなり、さらに多くの人が、このバクテリアに感染して入院治療中であると各メディアが報じています。

「ビブリオ・バルニフィカス菌」は、暖かく塩分濃度の濃い水に生息する細菌で、近年の気候変動による海水温の上昇に伴い、
海や近くの河川(汽水域)で、今年は通常よりも多く発生が報告されています。

一般的には、「ビブリオ症」と呼ばれ、約80%が、水温が高い5月から10月の間に発生しやすいそうです。

感染症の専門家によると、この細菌が人に感染すると、深刻な問題を引き起こし、死に至る確率は30%以上もあるそうで、
海水や汽水域で、海水に皮膚をつける際には、細心の注意が必要だということです。

特に、皮膚のどこかに切り傷があったり、乾癬(皮膚の炎症)を患っている人は、要注意です。

「ビブリオ・バルニフィカス」が体内に侵入すると、24時間以内に、発熱や悪寒、皮膚の発赤や発疹、液体を含んだ水疱、吐き気、嘔吐、下痢、めまい、失神、脱力感、錯乱、心拍数が早くなるといった症状が始まります。

診断には便の培養や、創傷培養、血液培養が行われます。

この感染症は、治療が遅れると「手足の切断」につながる可能性があり、集中的な治療が行われない場合、感染者の20%から30%が亡くなるため、この病原体に感染しないよう、保健当局が注意を呼びかけています。
また感染が疑われる場合は、迅速に医療機関にかかるようにということです。

特にリスクの高い人は、肝臓疾患や、ヘモクロマトーシス、慢性腎不全、糖尿病、その他、免疫不全のある人だそうです。

ただ感染症としては非常に稀なタイプで、評判の悪いCDCの報告によれば、年間、約8万人が感染し、100人が亡くなっている
そうです。

この病原体は、暖かい海で繁殖しており、今年は、普段ならいないはずの、アメリカ北東部のニューヨーク州やコネチカット州
で、この「人喰いバクテリア」に感染して、3人が命を落としました。

そのため、専門家は、暑いこの季節に海水や汽水域に入る場合は、傷口が海水に晒されないよう最新の注意するよう呼びかけて
いるのです。

さらに、免疫力が低下している人も感染リスクが高く、海に入る場合は、保護用のウォーターシューズを履いたり、防水包帯を巻くなど、感染しないよう対策する必要があります。

もし「ビブリオ・バルニフィカス」が発生した海水に触れた場合は、できるだけ早く、石鹸と水で傷口をよく洗うことが重要で、
傷の痛みが増したり、熱を持ったり、赤みの増加した場合は、すぐに医師の診察を受けるよう医療機関がアドバイスしています。

治療には、まず抗生物質の投与と、創傷治療が行われます。

また、「ビブリオ・バルニフィカス」は、海水浴で感染するだけではなく、感染した魚介類を食べることで体内に侵入します。
特に、十分な下処理や、加熱がされていない「生牡蠣」は、暑い時期は避けたほうが良いとのことです。

「ビブリオ・バルニフィカス菌」が、体内に入って増殖すると、皮膚病変や、膿瘍から本格的な「敗血症」に至る可能性があり、
特に健康上の問題を抱えている人は注意が必要です。

また、傷だけではなく、“入れ墨“や“ピアス“などで皮膚に傷がある人も、防水包帯などで傷のある部分を覆うなど、予防措置を取ることが推奨されています。

「人喰いバクテリア」に感染することは稀ではありますが、近年の気候変動により、北の海の海水温が上昇したことで、これまで
感染事例が報告されなかった地域での感染が急増しているため、今後や予防策を講じる必要があると、専門家は警鐘を鳴らしています。

これまでは、米国南部の池や湖などの淡水で、「ネグレリア・フォーレリ」という「人喰いアメーバー」のニュースが、
が毎年聞かれましたが、海の水にも「人喰いバクテリア」が生息しているとは意外でした。

このビブリオ菌は、もともと「貝毒」として知られており、例えば、生牡蠣は、Rのつかない月、May, June, July, August
は、牡蠣の生食は避けるようによく言われたものです。
しかし、9月に入っても、近年のように残暑が続く場合は、気をつけた方が良さそうですね。

ある専門家は、メキシコ湾で海流の変化が起きており、メキシコ湾の海流自体が止まってしまっている? というとの科学報告もあります。石油の掘すぎが原因だとも指摘されていますが、こうした海流の変化は、アメリカ大陸だけの問題ではなく、世界のあらゆる地域の海水温や海流にも影響があるため、注意が必要ですね。

私は子供の頃、能登半島の岩場の海で良く遊びました。足に傷ができるのはしょっちゅうでしたが、「海水で洗えばすぐ治る!」と親に言われたものです。
しかし、今の時代はあべこべに、岩場でもし傷ができたら、すぐに海から上がって、流水で傷を洗い流すなど、注意が必要な
時代になってしまいました。

先週は、BRICs会議や、ジャクソンホール会議など、重要なニュースが続きました。特に、ジャクソンホール会議では、パウエル
FRB議長が、「米国のインフレがまだ続いている」として、今後も金利を上げる可能性が高いようです。

ここで告知を一つさせてください。

9月16日に、NYサバイバルが、zoomによるオンライン・セミナーでお話をさせていただきます。
主に「国際金融の今後の展望」についてお話しする予定ですので、皆様のご参加をお待ちしております。

今日もここまで読んでくださり、ありがとうございました。
<END>

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?