起業:弱みを克服せずそのままの自分で働く
わたしは起業女子会を立ち上げ、自分の仕事で生きていきたいけれど何をどうしたらいいかわからない女性に向けて、やりたいことを見つけてそれを仕事にして起業するまでをサポートしている。
起業女子会3期生、残り1席です!
先日、起業女子会3期生の募集に興味を持ってくださっている方から問合せをいただいた際に、その方が
とおっしゃっていた。
起業女子会では、好きなことと強みを掛け合わせて自分の仕事を確立していくのだけど、その部分で、ご自身の強みが仕事になるのかどうかわからない、とのことだった。
わたしはどんな強みも使い方次第で自分らしさになると思っているが、同時に自分の弱みも大きな武器になると思っていて、むしろ自分を唯一無二の存在にしてくれるのが弱みだと思っている。
例えばわたしは即興で話したり、論理的に話すことが苦手だ。一度話し始めると、とっ散らかって最終的に何が言いたかったんだろう?と迷子になることもしょっちゅう。
なのでYouTubeで英語を話せるようになる方法をシェアし始めたとき、動画で話したい内容をすべて書きこおこし、それを読み上げるようにした。
事前にスクリプトを書き起こすことでゆっくり時間を取って話す内容を考えることができ、なおかつ論理的に考えることができるため、見てくださった方々から「ゆかりさんの動画はわかりやすい!」と好評をいただいている。
こうやってわたしは「しゃべりが下手」という自分の弱みを克服することなく、強みに変えることができた。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれないが、わたしはかなり内向的だ。YouTubeなんかやっているので陽キャに思われるかもしれないが、わたしのYouTubeスタイルは、自分の部屋でカメラに向かってひとりで話しているだけ。カメラ越しには明るい人に見えるかもしれないが、わたしが部屋でひとり、カメラに向かって話している姿を想像してみてほしい。かなり地味だ。
(むしろわたしみたいなスタイルのYouTuberは、高い確率で内向的だと思っている。内向的だからこそ、外に出てソーシャルライフを楽しむのではなく、家で引きこもって動画なぞ作っているのだ。)
内向的な性格な性格が災いして、人前で英語を話せるようになるのには少し苦労した。「間違いなんか気にせずとにかく話しちゃえばいいんだよ!」「外国人の友達を作ってとにかく会話会話!」なんて言っている人を「マジかこいつ」と思っていた。
そんなわたしは、ひとりで英文をつぶやきまくって英語が口からすらすら出るように毎日練習し、相手の顔を見なくてもいいライブ配信で英語を話す練習をする、という方法を編み出した。
すると人と会話することなく英語が話せるようになった。
これはいいぞ、と内向的な人向けに自分の英語学習法をシェアしたところ、かなり反響をいただき、「わたしも内向的なので、共感します」とおっしゃってくれる人がたくさん現れ、生徒さんの多くも、「内向的っていうところに共感して、ゆかり先生ならわたしの気持ちをわかってくれそうだと思って」と言ってわたしのレッスンを受けてくれている生徒さんもかなり多い。
人と話すことが苦手という自分の弱みを克服しようとせず、そんな弱みを持ちながらも目標を達成できる方法を探し、やってみる。できるようになったら同じ悩みを抱えている人にその方法をシェアすることで、圧倒的な共感を得られる。
それがわたしたちの弱みが持つ力だ。
わたしが大好きな作家に、スーザンケインさんという方がいる。彼女こそ内向的なわたしたちの希望の光となるような本「内向型人間の時代: 社会を変える静かな人の力 (原題:Quiet: The Power of Introverts in a World That Can't Stop Talking) 」を書いており、彼女のTEDトークは、歴代見られたTEDトークのトップ15に入っている。(少し前はトップ10入りしていた)
彼女の著書のひとつ、Bittersweetの中に、「悲しみは人々を繋げる」という一節がある。
悲しみを共有することで、人の共感を呼び、その共感がわたしたちをつなげてくれるのだ。
そして同じように、自分の弱みやできないことも人と人をつなげてくれる。
わたしの個別英語レッスンを受けてくれている大学生の生徒さんは、幼い頃からずっと英語を学んでいるのにもかかわらず、なかなか英語を話せるようになrなかったという。
人よりも理解が遅いことが悩みという彼女は、わたしのYouTubeを見て、「この人ならわたしの悩みをわかってくれそう」と思い、連絡してくれたそうだ。
これもわたしが自分の弱みをシェアしたからこそ、つながれたのだ。
このように、自分の弱みが最大の特徴になり、そしてそれをシェアすることで人の共感を呼び、その人たちが自分のファンやお客さんになってくれる。
どんな人にも強みと弱みがある。それらを両方とも使い、自分にしかできない仕事をし、そして人とつながることができるのが起業だ。
そして弱みを克服することなくそのままの自分で働けるのが、わたしが思う起業の最高なところだ。
今の自分のまま、弱さを抱えたままで起業したい方、ぜひ起業女子会でお待ちしています。強みと弱みを最大限生かして、自分だけのビジネスを一緒に作り上げていきましょ!
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