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3時間労働設計の思想は生活や家族を大切にし、労働できる人を大幅に増やすこと

3時間労働は8時間労働とはまったく違った枠組みで考えています。

よくある8時間労働というのはここに出てきているもので多くの企業で労働時間として定義されているものです(会社によっては7時間半とかマチマチですが、8時間のところが圧倒的に多い印象です)。

使用者は、原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません。

3時間労働はそういった既存の会社のルールやその他のルールから外れて、設計をしていきたいと思います。

始業時間や休憩時間を設計しない、生活や家族中心に設計する

「3時間労働なので、勤務時間は9:00〜12:00。」

ここで考えていきたいのはそうではなくて「3時間労働でも生きていける世界を創る」ということであり、3時間の労働時間でも8時間働いている人と同じレベルでのアウトプットを目指していきます。

そのためには生産性を上げる、効率を上げる、ということを考えていくことが大切で、働く時間を固定して決めてしまうこと自体は重要ではありません。

それでは、具体的に考えていきましょう。
集中出来る時間を例えばポモドーロテクニックにならって25分としましょう(+5分休憩)。
3時間労働だとこの25分の時間が6コマ分できます。
この6コマを24時間の中で自由なタイミングで入れていくこととします。

例えば、集中して作業をしたいコマ(25分)は早朝の家族が寝静まっているタイミングでやってしまい、メールチェックやタスク整理のコマ(25分)は夕方リラックスしながら、片付ける、といった具合です。

また、最近出産して赤ちゃんにミルクをやる必要があればそのタイミングではタスクをこなせないのですが、しっかりと寝静まったタイミングだと、タスクをこなせます。
1時間半ぐらい時間がとれれば「25分作業+5分休憩+25分作業+5分休憩+25分作業+5分休憩」とつながていけばいいのです。

つまり、家族や生活の流れを中心に3時間の労働を組み込んで行くのです。
そうする思想にすれば「9:00〜12:00は勤務時間なのでどうしても会社優先になってしまい、休もうと思っても後ろめたくなる」という気持ちにはなりません。
また、家族や生活の状況に応じて、また、自分の体調や気分によっても、自由に労働する時間帯を組み替えていくことが出来ます。
気になることがあったり、体調悪かったりすると、その時間のパフォーマンスがあがらないことは自明ですしね。

そうすることによって、仕事をしていくのに最適な時間帯に(家族や生活のことも気にせずに集中出来る時間帯に)、仕事ができるので、より集中したり、家族や生活を犠牲にすることも無いので、ストレスも落として、仕事していくことができるのです。

労働人口を増やすことも出来る

これにはもうひとつ効果があって、先ほど

最近出産して赤ちゃんにミルクをやる必要があればそのタイミングではタスクをこなせないのですが、しっかりと寝静まったタイミングだと、タスクをこなせます。

と書きました。
はい、出産直後のママも赤ちゃんや子育て中心になるものの、ある程度育児が落ち着いたタイミングで、1日3時間であれば時間は捻出できそうです。

そうすると働くことも出来るのですが、先ほど書いたように9:00〜12:00のパートだと、保育園に通っているこどもが体調崩したときに休んだりするのに後ろめたいし、そこでストレスを感じることもありそうです。
生活のためにそういうパートという働き方を選択する人と、働くこと自体を諦めてしまう人が出てきます。

そこで、この3時間労働の考え方を導入すれば、家事や育児の流れの中でこどもの昼寝のタイミングや起きるタイミング、ミルクのタイミングもマチマチになりやすい中、落ち着いたタイミングで仕事が出来ます。
通常であれば働くことを諦めていた人が働くということにも一歩踏み出すことが出来るでしょう。

もちろん、こういった仕事の進め方は一秒一刻を争うような業務には向いていませんが、ある程度の納期の余裕のある仕事であれば、それなりに動かせそうです。
場合に寄っては3時間労働の人を3人ぐらい束ねてリレー的に業務をまわしていけば、9時間労働している人と同じ作業工数の確保もできます。
もちろん、3時間のほうが、短時間労働のため、集中力の観点から生産性も高くなる可能性も秘めています。

そして、24時間-3時間=21時間を自分のためや家族のために時間が使えるとなれば、今より精神的に豊かな暮らしを実現できるのではないでしょうか。

8時間労働+残業時間+通勤時間で睡眠時間を除けば2時間ぐらいしか自由時間が無いって一人暮らしのサラリーマン時代を思い出しましたが、これはこれで仕事をしていく満足度も高くて良かったのですが、家族を持ち始めると考え方が変わります。

しかし、3時間労働にすることによって、家族と過ごす時間は大幅に増えたけど、大幅に収入減になることは逆にストレスを増加させるので、やはり普通に働いたほうが良い、という考え方もあります。

そこで、大幅に収入源とならないように生産性を上げて、やっていく働き方を考えていきたいと思います。

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