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ブラック・パンサー おさらい [これさえ見ておけば大丈夫!!]【新作公開】【MARVEL 】【MCU】

物語のはじまり

遥か昔、最強の鉱物「ヴィブラニウム」の隕石が地球のアフリカ大陸に衝突、その跡地は「ワカンダ」と名づけられる。
ある戦士は「神秘のハーブ」を授けられ、超人的な身体能力を得る。
戦士は国王となり、ワカンダの守護者「ブラックパンサー」となる。
王族以外の5つの部族の内、4部族は国王に忠誠を誓う。
しかしジャバリ族だけは誓いをせず、山奥へ籠ってしまう。

その後世界は混乱の時代となり、ワカンダ国王はヴィブラニウムを守るために国をシールドで覆い、国外不出とした。そして現代に至る。


オークランド1922年

1992年、オークランドで2人の男が話していた。

男がドアの前を覗き込むと、槍を持った女性が立っていた。
女性を部屋の中に入れると、自身の身分を問われた。
男はワカンダの王子ウンジョブと答え、ワカンダ人だと示すタトゥーを見せた。
するとワカンダの国王にしてブラックパンサーのティ・チャカが現れる。

話していた男はジェームズという友人で、信頼できる男だとウンジョブは告げる。
ウンジョブはティ・チャカの弟で、アメリカでスパイ活動を行っていた。

ティ・チャカがオークランドまで来た理由は、ワカンダが襲われヴィブラニウムが強奪されるという事件が起きたためだという。
犯人は、ヴィブラニウムを売りさばく商人のユリシーズ・クロウという男。
クロウはワカンダに侵入し、ヴィブラニウムを盗んで逃亡した。
ティ・チャカはウンジョブに突如、なぜワカンダを裏切ったのかと聞くが、ウンジョブは何もしていないと答える。

ティ・チャカがジェームズに合図すると、ジェームズは自分の名前はズリだと告げ、ウォードッグのタトゥーを見せた。
ジェームズは、自分はウンジョブを監視するために送り込まれたワカンダ人のスパイだったと告げる。
そのため、ウンジョブがクロウと手を組んでいたことはジェームズを通してティ・チャカに知られていたのだった。

言い逃れができなくなったウンジョブに、ティ・チャカは帰国して評議会で罪を告白することを命じる。

ティ・チャカの死

26年経ち2018年、ワカンダの王子ティ・チャラは父のティ・チャカ国王の死のニュースを見ていた。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でのヘルムート・ジモが起こした国連爆破事件で、ティ・チャラは父を目の前で失っていた。

ティ・チャラの側近にして親衛隊「ドーラ・ミラージュ」の隊長・オコエが、目的地についたと告げる。
ティ・チャラは漆黒のヴィブラニウム製スーツを装着し、戦士ブラックパンサーとなり、航空機から急降下する。

地上では、武装した集団がトラックに拉致してきた人を乗せ連行していた。
ティ・チャラが武装集団を圧倒的な強さで蹴散らすと、トラック内にいた女性の1人が立ち上がり、ティ・チャラに協力して武装集団を倒していった。

その女性はナキアというワカンダのスパイであり、かつてのティ・チャラの恋人だった。

やがて到着したワカンダは、豊かな自然に囲まれた国だった。ティ・チャラは「いつ見ても美しい」と語る。
ワカンダは国の周囲を特殊な偽装映像のシールドで囲っていて、地球のどんな大都市よりも発展した超先進国だった。

ワカンダに着陸したティ・チャラは母親のラモンダ、妹の16歳にして天才発明家、シュリと再会する。


謎の男 エリック・スティーブンス

ロンドンの博物館では、エリック・スティーブンスという男がアフリカの展示物を前に、スタッフに「あんた達の先祖が力づくで略奪したものだろ。俺が引き取る」と高圧的に告げる。

次の瞬間、女性スタッフは毒により昏倒する。エリックは救急車を呼んだが、現れた救急隊員は変装した仲間のユリシーズ・クロウだった。
展示室でクロウはその場にいたスタッフ全員を射殺する。
更に義手に内蔵されたソニック・キャノンを利用し、ヴィブラニウム製の展示物を盗み出すと、一同はその場を逃げ出す。
クロウは武器商人であり、ブラックマーケットでヴィブラニウムを売りさばくことを目的としていた。


ティ・チャラ即位

ワカンダの滝ではティ・チャラの国王即位の儀式が行われていた。

儀式では「聖なる戦い」が行われる。その内容は、ティ・チャラは薬草を飲むことで一時的にブラックパンサーとしての身体能力を失い、王に挑戦する者と一対一で闘うというもの。
勝利した者が王に即位し、勝敗の判定は降伏か死。

挑戦者を募ると、ジャバリ族とそのリーダーであるエムバクが現れる。
ジャバリ族は長年王族に反感を抱き、都市から離れて暮らしていた。
エムバクは聖なる戦いに挑戦すると告げ、ティ・チャラは受け入れる。

ティ・チャラは苦戦するが、なんとかエムバクを降伏させることに成功する。

ティ・チャラは国王に任命され、正式にブラックパンサーに就任する。


釜山でエヴェレット・ロスと再会

ユリシーズ・クロウは明日の夜、韓国の釜山でアメリカ人と取引を行うという。
ティ・チャラはこの機会を逃さず、釜山でクロウを捕らえることを決意する。
釜山へはティ・チャラ、オコエ、ナキアが向かうことになった。

シュリのラボを訪れたティ・チャラは、新たにスーツを贈られる。

釜山に到着した3人は、クロウの取引が行われるカジノへ潜入した。
3人が周囲を探っていると、そこにはCIA捜査官のエヴェレット・ロスが

彼とは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の事件の際、犯人のヘルムート・ジモをCIAに引き渡すかわりに、ブラックパンサーのことを内密にする取引を行っていた。彼もクロウを追ってここに来ていた。

その後、カジノにクロウが姿を現す。
だがオコエがワカンダ人であることが周囲にバレてしまい、カジノ内は戦場となる。
クロウはソニック・アーム・キャノンを放ち、カジノを脱出して車で逃走した。

ティ・チャラの超人的身体能力とスーツの力でクロウの確保に成功し、追ってきたエヴェレットの車でその場を後にした。


エリックの襲撃

一同は釜山にあるCIAの基地へ向かう。エヴェレットが尋問したところ、クロウのアーム・キャノンはワカンダから盗んだものだという。

しかしワカンダは途上国ということになっていたため、エヴェレットは訝しむ。
クロウは26年前ワカンダに潜入した際に、ワカンダの本当の姿を知っていた。

エヴェレットはクロウの話を否定できず、ティ・チャラに問い詰める。その最中に仮面を付けたエリックが襲撃をかけ、クロウを攫っていってしまった。
その去り際、エリックの首には指輪がネックレスで下げられていた。

CIA基地に戻ると、エヴェレットは先の襲撃でナキアをかばって銃弾を食らい、脊椎を損傷する重症を負っていた。
ティ・チャラは本来入国が許されないエヴェレットをワカンダへ連れ帰り、シュリのラボで治療を施す。
クロウを取り逃がしたと聞いたウカビは落胆し、ティ・チャラを責めた。


エリックの正体

逃亡したエリックとクロウは、小型飛行機で釜山を去ろうとするが、エリックはワカンダへ向かうと言い出す。
追い返されるだけだとクロウは語るが、エリックの口にはウォードッグのタトゥーがあった。
クロウはエリックに命を狙われる理由を察し、大笑いしながらエリックに撃ち殺された。

ティ・チャラは高僧ズリのもとへ向かい、失踪したと聞いていた叔父ウンジョブについて質問をする。

かつてウンジョブはスパイとしてアメリカへ潜入。ズリは、ウンジョブを密かに監視するためにアメリカへ派遣された。
ウンジョブはアメリカ人女性と恋に落ち、子供を授かった。
弱者が虐げられる社会に絶望したウンジョブはやがて、弱者は武力により権力者に抗うべきだという過激な思想を持つようになる。
ヴィブラニウムがあれば弱者を助けられると考えたが、兄のティ・チャカの反対は目に見えていた。
そのためワカンダを裏切り、クロウと手を組んでヴィブラニウム強奪を手助けしたのだった。
ズリを通してそのことを知ったティ・チャカはオークランドを訪れ、ウンジョブに送還を命じる。
しかし、ズリに裏切られたと感じたウンジョブは激昂し、ズリを射殺しようとする。
ティ・チャカはズリを助けるためにウンジョブを勢い余って殺してしまった。
弟を殺してしまったティ・チャカはズリに沈黙を命じた。更に、ウンジョブの子供はアメリカへ置き去りにしたという。

真実を聞かされたティ・チャラは激しく動揺していた。

その頃、ワカンダ国境にはエリックが訪れ、手土産と称してクロウの死体を見せる。

一方で、シュリのラボでは治療を受けたエヴェレットが目を覚ましていた。
シュリと対面したエヴェレットはワカンダのテクノロジーを目にする。
ヴィブラニウムを一時的に不活性化させるための装置、ソニック・スタビライザーを始めとする周囲の設備のほとんどがヴィブラニウムで構成されていることを告げられ、クロウの話は本当だったとエヴェレットは理解する。

そこにオコエから通信が入る。国境にクロウを殺したという男が現れ、ウカビが宮殿まで連れて来ているという。

その男はワカンダ人だと主張しているが、写真を見たエヴェレットはエリックのことをアメリカ人の工作員だと認識した。

エヴェレットによると、入国してきた男はエリック・スティーブンスというアメリカ人で、「キルモンガー」と呼ばれていた危険人物であった。

ティ・チャラは宮殿に向かい、キルモンガーをその場に来させた。キルモンガーは望みは王座だと語る。
ティ・チャラは追い返そうとするが、キルモンガーは「俺の本当の名はウンジャダカ!王子ウンジョブの息子だ!」と自身の正体を叫ぶ。
彼は王家の指輪まで所持していたため、周囲は信じざるを得なくなる。特にウカビはキルモンガーに味方していた。
キルモンガーは王家の血を引く者として「聖なる戦い」に挑戦させるよう要求した。

ブラックパンサーの力を失ったティ・チャラとキルモンガーは決闘を行う。
ティ・チャラは力負けしていき、キルモンガーはとどめとして、ティ・チャラを深い滝底に投げ落とした。

ティ・チャカの真相

ティ・チャラは再び先祖の精神世界に来ていた。

「なぜ子供を置き去りにしたのですか?」と聞かれたティ・チャカは「ワカンダを守るためには、ああするしかなかった。」と答える。
ティ・チャラは激昂し、「それは間違いだった! 国を守るためと言って隠れてばかりで、正しいことをしようとはしなかった!」と反論する。
先祖の過ちが生み出したモンスターであるキルモンガーから、王座を取り戻すことで過ちを正すとティ・チャラは決意をする。
次の瞬間、ティ・チャラは現実世界で目を覚ました。

一方、ナキア、ラモンダ、シュリ、エヴェレットの4人はハーブを持ってジャバリ族の村へ向かっていた。

ハーブを差し出してまで懇願する一同を見て、エムバクは村の外れの屋敷へ案内する。
そこには、昏睡状態のティ・チャラがいた。ラモンダは助けるためにハーブを飲ませる。

一同はキルモンガーとの決着を付けるため、宮殿に戻ることを決意する。
シュリはラボから持ち出していた首飾りをティ・チャラに渡す。
ティ・チャラはエムバクに協力を要請するが、拒否される。

物語の決着

新国王となったキルモンガーは、各部族の長に新たな計画を告げる。
世界中のワカンダのスパイにヴィブラニウム兵器を届け、権力者を抹殺するというものだった。

オコエは戦争するべきではないと主張するが、ウカビはキルモンガーに賛成する。

宮殿の周囲では輸送機にヴィブラニウムの武器が積まれ、国外へ運ばれる準備が行われていた。
1機目が飛行すると、突然それが爆発し墜落した。撃墜したのはティ・チャラだった。

ティ・チャラは降伏もしていないし、死んでもいないので、まだ聖なる戦いの決着はついていないと主張し、キルモンガーに闘いを挑む。
キルモンガーは聞く耳持たず、ウカビ率いるボーダー族にティ・チャラを殺すよう命じる。
それを見てオコエはキルモンガーに反旗を翻す。

ティ・チャラはボーダー族と、オコエ率いるドーラ・ミラージュはキルモンガーと闘いを始める。

そして、ティ・チャラが敵を引き付けている隙にシュリ、オコエ、エヴェレットはラボに潜入した。
シュリとオコエは武器を確保すると、エヴェレットには遠隔操作によるファイターで武器を積んだ輸送機の破壊を任せる。
闘いは混乱を極め、ティ・チャラはキルモンガーと衝突して、2人で宮殿の地下へと落下する。

ウカビは戦況を有利に進めるが、そこにジャバリ族が援軍に現れた。

形勢は逆転し、ウカビは恋人であるオコエに取り押さえられた。
エヴェレットも輸送機をすべて破壊することに成功する。

両者ともパンサー・ハビットを着用し、宮殿の地下に落下したティ・チャラとキルモンガーは、リニアモーターカーの地下鉄で闘っていた。

シュリに通信し、一時的に両者のスーツを無力化させて闘いに挑む。

激戦の末、一瞬の隙を突いてティ・チャラの剣がキルモンガーの心臓を貫き、致命傷を与える。

力なく倒れたキルモンガーは「親父がワカンダは世界一美しい国だと言ってた…オークランドのガキがそんなおとぎ話を信じるなんてな」と自嘲してつぶやく。
ティ・チャラはキルモンガーに肩を貸し、夕陽が見える場所まで彼を連れて行った。
故郷の世界一美しい夕陽にキルモンガーは感嘆する。
ティ・チャラはキルモンガーに、シュリのラボへ行けば命は助かると、治療を薦める。
しかしキルモンガーは「先祖は奴隷船で鎖に繋がれたままでいるよりも、海へ飛び込んで死ぬ道を選んだ」と拒否し、自ら死を選んだ。

ラスト

ティ・チャラとシュリは、かつてティ・チャカが弟を殺したオークランドのビルに来ていた。
ティ・チャラは例のビルをはじめ、この付近一帯の建物をすべて買い取っていた。それらをワカンダ初の国際支援センターとし、ナキアに支援プロジェクト監督を担当してもらい、シュリには科学情報部門をお願いしたいと語る。
ティ・チャラはバスケットコートで遊んでいた子供達の前に、秘密とされてきたワカンダの国王専用機の姿を披露する。

登場人物

ティ・チャラ/ブラックパンサー

  • ティ・チャラ/ブラックパンサーは、物語の主人公。

  • 父の死によって、祖国ワカンダ王国の国王と、国を守るヒーロー「ブラックパンサー」の2つの使命を受け継ぎます。

  • 演じるのはチャドウィック・ボーズマン。

  • 残念ながら亡くなっており、新作には登場しません。


エリック・キルモンガー

  • キルモンガーは元アメリカの工作員。

  • ワカンダ王国の秘密を知っており、ティ・チャラから王座を奪って世界を支配しようと企んでいます。

  • 演じるのはマイケル・B・ジョーダン。

  • 彼は『クリード チャンプを継ぐ男』で主演を務めています。


ナキア

  • ナキアは、ティ・チャラの幼馴染で元恋人。

  • ワカンダ王国の秘密を探る敵の情報を入手するため、スパイとして各国に潜入しています。


オコエ

  • オコエは、ワカンダ国王に忠誠を尽くしてきた親衛隊ドーラ・ミラージュの現隊長にして最強の女戦士。

  • 王家から信頼を得ており、ティ・チャラが子供の頃から面倒を見ています。

  • オコエを演じるのはダナイ・グリラ。

  • 日本で馴染みがある役は、『ウォーキング・デッド』のミショーン役です。


ユリシーズ・クロウ

  • ユリシーズ・クロウは、ウカンダ王国に埋蔵されている秘密の鉱石「ヴィブラニウム」の密輸を企てる武器商人。

  • アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンにも登場


エヴェレット・ロス

  • エヴェレット・ロスは、ユリシーズ・クロウを追っているCIA。

  • キャプテン・アメリカ/シビル・ウォーにも登場

  • エヴェレットを演じるマーティン・フリーマンは、『シャーロック』シリーズでシャーロック・ホームズの相棒ワトソン博士役で有名です。


シュリ

  • シュリは、ティ・チャラの妹にして天才科学者

  • ブラックパンサーのスーツを開発。

  • ヴィブラニウムを研究し、最新テクノロジーを使ったアイテムを創り出して国の発展に貢献しています。


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子供の頃から映画が大好きで、映画の世界をこの目で見たくて英語も話せないまま、スーツケース片手に一人旅立ちました。 旅で起きた楽しい事や面白い事を今後も書いていきます。 最近は映画の感想も書いてます。 次の記事も読んで貰えると励みになります╰(*°▽°*)╯