カキフライ好きとしては無視できない。福島の老舗洋食店「ニュートモヒロ」のカキフライ定食
冬といえば牡蠣じゃないですか。
生牡蠣で食中毒になったこともあるんですが、嫌いになることは全くなくて、むしろ毎年のように冬になると食べたくなるくらいに美味しい食べ物じゃないですか。
そんな牡蠣の中でも、とくに好きな食べ方がカキフライ。
高校生の時に初めて食べた時に衝撃を受けて以来、大好物になりました。
そんなわけで、この季節になると無性にカキフライを欲する身体になってしまいまして、美味しいカキフライを出す店はないもんかと常々アンテナを張るようになっていたわけです。
そしたら先日、フォローしているインスタのグルメインフルエンサーが福島の老舗洋食店のカキフライを紹介していたんです。
その投稿を見て、もうビビビビっ!ってきましてね。
カキフライ好きとしては無視できないなと、ぼくの第六感が反応したので、早速馳せ参じた次第です。
それがこちら、福島にある老舗洋食店の「ニュートモヒロ」さん。
「老舗」と紹介しちゃいましたけど、実際何年経営されているのか聞いていないので、わかりません。
しかし、外観から醸し出される渋い雰囲気、店内の使い込まれた感じとベテランのおじちゃんとおばちゃんの仕事ぶりを見ていると、「老舗洋食店」と申し上げてなんら差し支えないと思いますね。
お店に到着したのは11時45分ごろ。
ピーク前ということで楽々着座。意気揚々とおばちゃんに「カキフライ定食」をオーダーします。
店内には、揚げ物の香りが漂っていました。
しかし、決して油臭いわけではありません。
鼻腔を通して、食欲を刺激してくる良い香りなんです。「いい仕事をされているんだろうな」というのが、こんなところからも伝わってきますよ。
この香りを嗅いだら俄然期待値が爆上がりしました。
「へへ、楽しみだぜぇ」とか考えてると、入り口付近のお客さんが食べ終わったんですが、片付けしにくいからなのかキッチン奥の勝手口から一度外へ出て、店舗の入り口から入ってきて片付けをするおばちゃん。
最高に効率が悪いと思いましたが、こういう光景は『孤独のグルメ』で見たことがあります。組長こと、藤原喜明さんが店主役で出てたお店の回ですね。
この店も『孤独のグルメ』に出てきそうなお店だなとか考えていたら、カキフライ定食が降臨しました。
どうですか、これ。
「完璧」という言葉がこれほどまでに当てはまるカキフライ定食ありますかって話です。
見た瞬間、「カキフライ 食べる前から はい美味い」と、思わず一句詠んじゃいましたからね。
あまりに美味そうで興奮してきたので、まず汁物で心を整えます。
味噌汁。これがまた美味いわけ。
具は豆腐とか至ってシンプルなんですが、ちゃんと出汁がきいてる。
ここでもおじちゃんの丁寧な仕事ぶりが心憎い。
こういうところが長年愛されるお店たる所以なんだと思いますね。
ほっと落ち着いたところで、いよいよカキフライです。
「大きいなぁ」と思いながら、ソースを絡めて一口。
!!!!!!
うまぁ!!!
磯の香りぃぃぃぃ!
磯の香りいぃぃぃぃぃいいいっっひぃぃぃ!!!
と叫びたくなるくらいに磯の香りが半端なかったです。
店の裏が直で海なんか?おばちゃん海女さんか?
いま採ってきたばかりの牡蠣を揚げてくれたんか?
というくらいに磯の香りがいい。
めちゃくちゃジューシーやし。
いや、これは美味いわ。
人生で食べたカキフライの中でもトップクラスに美味い。
カキフライには先にレモンをかけてくれてるので、ほどよい酸味も感じられます。この酸味が牡蠣の濃厚さとソースとドンピシャの相性を見せてくれていますよ。
大ぶりなカキフライが6個もある幸せ。
これで850円は値打ちありすぎます。てか安すぎるのでは。
急にお店の経営状態が心配になりましたが、12時を超えた途端にカウンターが全席埋まる盛況ぶりから、経営的には心配ないんだろうと考えを改めました。
そういえば、ぼくのあとに入って来た女性たちが、席が空いてることに驚いていましたからね。
どうやら近くの人にとっては人気のランチ店なんでしょう。会社の近くにこんな洋食屋あるの羨ましいかぎり。
近くの会社の方々は、求人募集の福利厚生欄に「ニュートモヒロが近くにあります」と明記していいんじゃないですかね。応募数が1.5倍くらいは増えるかもしれませんよ。
いや、しかし美味かったな…。
今回はカキフライのためにやってきましたが、他のメニューも食べてみたいなぁ。
サービスランチに使われてたデミソースもめっちゃ気になるし。どうやらまだまだ開拓のしがいのあるお店のようです。
ニュートモヒロ
大阪府大阪市福島区鷺洲2丁目7−16
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