自己紹介⑮ こうして僕はお金を稼がない生き方をすることにした
子どもが安全に学べる世界をつくりたい
そんなビジョンを妨げる行為を自らし続けていることに気が付いた僕は、順調にお金を稼げていた高額セミナーやコンサルティングをやめた。残ったのは、月額1万円のオンラインサロン。これだけはやめることができなかった。というのも、これをやめてしまっては生活ができないからだ。最低限、自分の生活費だけは稼ぐ必要があったので、オンラインサロンだけはやめることができなかったんだ。
でも本当は、このオンラインサロンも無料にしたかった。その方が感覚的に良いような気がした。お金を稼ぐこと自体をやめ、オンラインサロンやセミナー、コンサルティングを無料でやった方が良い。そんな感覚があった。でも、それはできなかった。お金が入ってこない。まず、その恐怖があった。
お金稼がなくて、どうやって生活するの?
この問いに対する答えを僕は持っていなかった。それに、お金を稼がない生活をしなければいけない理由もない。単に僕がそうしたほうが良さそうだと感じているだけで、
なぜ、お金を稼ぐことをやめるの?
と聞かれても、堂々と回答できるものがない。自分の答えを持っていないから、自分の生き方に確信が持てず、その道に進む勇気を持つことができなかったんだ。
それからしばらくの間、自分と向き合い、自分の答えを探し続けた。改めて、自分のビジョンを見つめ直した。
無条件でやりたいことは何なのか?
世界にどんなことを望むのか?
どんな世界に住みたいのか?
様々な角度から答えを探し出した。優しい世界をつくりたい。美しい世界をつくりたい。色々な言葉でビジョンを表現してみた。そして、最終的に
全ての人が本当にやりたいことをやれる世界
というビジョンに行きついた。
この世界をつくりたい!
この世界を子孫に残したい!
そう強く感じるビジョンだ。これによって、僕のこれから進む道が見えてきた。しかし、お金を稼がない生き方をする理由にはならない。確かに、本当にやりたいことをやるためには、お金というのはネックになる。お金との付き合いが関わってくるのは、間違いないだろう。だからといって、僕がお金を稼がない生き方をすることがどうしてビジョンに繋がるのか? 全く分からなかった。
モヤモヤする日が何カ月も続いた。が、ある日、友人との会話の中に大きなヒントを見つけることができた。そのヒントとは、僕のビジョンには、裏の表現があるということに気が付いたのだ。僕のビジョンである『全ての人が本当にやりたいことをやれる世界』は、『本当にやりたいことをやれる』という能動的な表現になっている。つまり、『すること』を表現している。僕はこれで自分のビジョンを表現しきれたと思っていたが、そうではなかった。これでは僕のビジョンの半分しか表現できていなかったのだ。
では、残りの半分は何かというと、受動的表現、つまり『されること』の表現。『全ての人が本当にやりたいことをやれる世界』という能動的表現を受動的表現に変換することによって、ようやくその全体像が見え始めたんだ。『全ての人が本当にやりたいことをやれる世界』を受動的に変換してみたら、こうなった。
全ての人が何からも束縛されない世界
この表現ができた時、僕は衝撃を受けた。ようやく答えが見つかった喜びと、強烈な罪悪感と後悔。それらが混ざり合った何とも言えない強烈な感情が僕を満たしていった。
僕のビジョンをまとめると
表:全ての人が本当にやりたいことをやれる世界
裏:全ての人が何からも束縛されない世界
となり、これを一つにまとめると、
全ての人が、何からも束縛されずに、本当にやりたいことがやれる世界
となり、バシッ! と決まる。ようやく僕のビジョンを表現できた喜びをつかの間、ある単語に吸い寄せられる。
束縛
不意に僕の脳裏に、これまで散々束縛を感じた出来事が思い浮かんでいった。親や学校の先生、友人、会社などなど、本当に様々な束縛を受けてきた。それを思い出した。と同時に、僕がどれだけの束縛をしてきたのか、ということも記憶として蘇ってきた。親に対して、後輩に対して、同僚に対して、会社に対して、恋人に対して、顧客に対して。ありとあらゆる束縛をしてきた。束縛を受けてきただけではなく、同じように束縛をしてきたのだ。
全ての人が何からも束縛されない世界。そんな世界をつくりたいのに、僕はこれまでの人生で、散々、束縛をしてきたんだ。ショックだった… 僕は、誰かに束縛された被害者だと思っていた。もちろん、加害者になった時もあるのは自覚している。しかし、それ以上に誰かを束縛し、押さえつけ、制限し、傷つけてきたんだ。特に僕がしてきたのは、お金の束縛だ。お金がないお金がない、と自分の夢を諦めてきたし、お金を理由に自分を傷つけてきた。お金を稼げるようになってからは、自分の知恵に価格をつけることによって、お金を持っていなければ知恵は手に入れられないという状態を作ってしまっていたんだ。なぜ、僕がお金稼ぎをやめるのか? その答えがようやく見つかった。
こうして僕は、お金を稼ぐことをやめた。もちろん、お金稼ぎをやめるのは怖かった。本当に怖くて怖くて仕方なかった。でも、どこからともなく
『見捨てられるような生き方はしていないから、安心して進みなさい』
ということが聞こえた。周りに人はいなかったので、もしかしたら僕の心の声かもしれない。僕は、この声を信じてみることにしたんだ。2020年1月1日、お金を稼ぐことを一切やめ、ドネーション生活がスタート。本当にありがたいことに多くの人に支えられ、ドネーション生活は800日目を超えた。そしてこれからも、その生活を続けるとともに、『全ての人が本当にやりたいことをやれる世界』を作り続けていくよ。
とても長い自己紹介になってしまいました。全部で15雉、文字数にして3万字以上になってしまいました。もっとコンパクトに書くこともできたのですが、僕のことをもっと知ってもらいたかったので、少し細かく自己紹介させていただきました。最後までお読みいただき本当にありがとうございます。
今回、自己紹介を書いたことで様々な振り返りができたし、改めて色々なことに気がつきました。本当に色々なことがありましたが、最終的には幸せにつながっている、そんな気がします。借金まみれの時は、もう人生終わった…… って感じでしたけどね。今ではいい思い出だし、あの頃の出来事が僕に繋がっていると思うと、本当に人生って面白い。これからも色んなことが起きるだろうけど、結果、うまくいくんだから、楽しくやっていこうと思ってます。どうか今後とも温かい目で見守ってやってください^^
いつも本当にありがとうございます!!
そして、これからもよろしく!!
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