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その場所で見ることに意味がある芸術。風景と伝統と作品の調和。『響きあうアート 宗像』(福岡県宗像市)

このnoteでも紹介した芸術祭「響きあうアート 宗像」が福岡県宗像(むなかた)市で3月9日から開催しています。田代コンサルティング広報室スタッフと代表の田代が芸術祭に参加するために3月9日に宗像市を訪れました。その日の夕方には東京行きの飛行機に乗らなければならないという時間制限があるなかかでの作品鑑賞でしたが、大島の景色、赤間宿で感じる歴史と伝統、そして作品に触れ、この芸術祭に参加しなければ感じることができない何かを感じることができました。鑑賞した作品で印象深かったもののほんの一部を紹介します。


「響きあうアート 宗像」はどんな芸術祭?

宗像市赤間にあるアパートの一室でギャラリー「gallery wabi」を運営している武藤さんの呼びかけで始まった「響きあうアート 宗像」。「これまでアートに触れたことのない人にこそ、アートの楽しさ・大切さを伝えたい」という武藤さんの想いに共感した人たち9名が実行委員となり、準備が進められました。福岡県にゆかりのある作家さんを中心に、大島や赤間宿を芸術で盛り上げることができればと、この芸術祭のために作品作りに臨まれました。

「響きあうアート 宗像」オフィシャルサイト

大島会場で島の自然を活かした壮大な作品たちと出会う

「大島」は、神湊港渡船ターミナルから船で約25分で到着する島。私たちは9時25分の船に乗って大島に上陸しました。大島で作品が展示してある場所は5か所。
作品を鑑賞する途中、作品の展示がある「大島交流館」では「神宿る島」と言われる宗像・沖ノ島と関連する遺産のことを知ることができました。
砲台跡地に設置された中西秀明さんの作品は、作品の先に見える風車とのコントラストが印象的でした。ここにあることが自然に感じる作品になっていて、風車と比べるためにつくったのか、そうではないのか、中西さんに聞いてみたいと思いました。

神湊港渡船ターミナルで船に乗った時には曇り空でしたが、砲台跡地に着いた時には快晴で、人によっては(?)「沖ノ島」も見えていたかもしれません。残念ながら私たちの目では認識することはできませんでした(笑)

大島では大がかりな作品の展示が多い中、異彩を放っていたのがこちらも砲台跡地に展示された芹野直子さんの作品。「fiber artist」の芹野さんは、繊維を操り作品をまさに紡ぎ出します。空間にひっそりと佇む芹野さんの作品は、大きくはないのですが、見ていると作品の中に無限の空間があるような錯覚を覚える不思議な作品です。

作品鑑賞の途中で沖津宮遙拝所や宗像大社中津宮でお参りもして、大島会場を後にしました。

中西秀明さん「天空の記憶2024」
前田哲明さん「UNTITLED 2024 Earth Work」
芹野直子さん「想い」

〔大島会場巡りのおまけ情報〕
響きあうアート 宗像の作品を鑑賞するために来ていた方は私たち以外にも何組もいました。徒歩のグループ、レンタル自転車のグループがいましたが、島の中は起伏がある上、意外と広いので徒歩やレンタル自転車は、足腰に自信がある方、体力に自信がある方でないと、相当な時間がかかりますし体力も必要だと思います。私たちは大島の後に赤間宿にも行くミッションがありましたのでレンタカーで移動しました。おかげで大島では体力を消耗することはありませんでした。

赤間宿では歴史と芸術の融合を楽しむことができます

旧唐津街道「赤間宿」へ移動してきた私たちは、まず橋口屋に展示してある芹野さんの作品と出会います。大島が屋外に展示してあるのとは対照的に、歴史的な建物の中にある芹野さんの作品はその空間と調和して幻想的な感じがします。建物の奥の方や2階にも何人かの作家さんの作品が展示してあります。どの作品も空間になじんでいて独創的でずっと見ていられます。

「桝屋」は、昔は菓子問屋だったそうですが、建物の中に荷物を運ぶレールがあり、そのレールの奥に「動く作品」が展示されていました。これが芸術なのか、あるいは科学の実験なのか、私たちにはわかりませんが、これもまたこの空間にあるからできる作品なのでしょう。

赤間宿ではその他、「街道の駅赤馬館」「音誘君舎」「ハナウタコーヒー」なども会場となっており、個性的な作品の数々と出会うことができました。
いくかの作品は屋外に展示してあり、町並みのアクセントになっていました。
私たちは、もっと作品を見ていたい気持ちをおさえて、教育大前から電車に乗り込み、福岡空港へと向かいました。

寺本幸弥さん「大地と力」
中西秀明さん「層位2022 HASHIGUCHIYA」
益田凡夫さんの作品
川口亜子さん「天の垂」
芹野直子さん「existing(手前)、醸す(後ろ)」
芹野直子さん「existence(左)、在る気持ち(中)、generating-13(右)」

心の中で何かが響いた芸術との得がたい時間

響きあうアート 宗像に参加してみて、まずはこのイベントを開催しようと思った武藤さんとそれを実現するために尽力された実行委員の皆さん、作品を作られた作家の皆さん、このイベントを教えてくれた清水さんに感謝を申し上げたいと思います。
大島と赤間宿、それと私たちは行けませんでしたが鎮国寺という3つの違う会場に作品を展示するために関係各所と調整し、作品を制作し、展示するというのはいろいろなハードルがあったと想像します。それを乗り越えて、各会場のその場所に作品を展示されたから、私たちは出会うことができました。
芸術を大島で、赤間宿で見るという特別な体験をすることで、大島の伝統や赤間宿の歴史や町にも関心を持つことができました。
この場所で見たからこそ、何かを感じ、心の中で何かが響いたような気がします。

「響きあうアート 宗像」は3月24日まで開催しています。

福岡県宗像市への行き方

<陸路で宗像市へ行く場合>

(「むなかた観光ガイド」より引用)

【大島までのアクセス】

大島までは、神湊漁港から、「フェリーおおしま」または「旅客船しおかぜ」で行きます。
詳しくはこちら(むなかた観光ガイド)をご覧下さい。
・関連情報:宗像市ホームページ「市営渡船地島航路

【旧唐津街道 赤間宿までのアクセス】

JR九州「教育大前駅」から徒歩約3分

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「響きあうアート宗像」が3月に大島で開催されます

「響きあうアート 宗像」開催概要

会期:2024年3月9日(土)~3月24日(日)
会場:大島/旧唐津街道 赤間宿/鎮国寺(特別会場)

(関連情報リンク)
響きあうアート宗像 WEBサイト
「大島」の紹介(むなかた観光ガイド)
街道の駅赤馬館(むなかた観光ガイド)
福岡県宗像市役所ホームページ

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