「なりたい自分」と「強み」から就活戦略を描く【プロダクトデザインインターン 薄井 春香】
デザイナーがデザイナーを紹介する企画「NewsPicks Designers」。
第4回目は、現役大学院生でNewsPicks Product Designerのインターンとしても活躍している薄井 春香さんをご紹介します。
「デザイナー職に興味があるけど、美大出身じゃないから…。」
「ポートフォリを用意できるほどの作品数や経験値もないから…。」
とデザイナー職への挑戦を悩んでいる就活生の方には必見のインタビュー記事となっております。
また、NewsPicksでの日々のインターン業務についてもたくさんお話いただきました。
進路をきっかけに考えた「なりたい自分」
ー 現役大学院生の薄井さん、大学院ではどんな分野を専攻していますか?
京都工芸繊維大学の修士課程で、工芸科学研究科デザイン学専攻の色彩・感性工学研究室に所属しています。
色彩・感性工学とは何かというと、「人間の感性を定量化してそれを物作りに落とし込む」学問です。
例えば、人間はどこまでを「白色」と判断するのかを数値化することで、再生紙のようなちょっとグレーっぽい白は「白色」として使用できるのか…といった形で活用されています。
私の修士研究では、「絵本」をテーマにしていて、色彩とテキストに着目してジェンダー表現をを数値化しようとしています。
ー 大学時代から同じテーマで研究されていたのですか?
研究テーマは「絵本」で同じでしたが、読み手は絵本から何を読み取っているのかについてをメディア社会学の領域で研究していました。
その研究の中でも色彩の観点を対象としていて、例えば「絵本に描かれた赤色から"怒り"を読み取っているのでは? 」など。
そういった色彩による感情の感じ方を定量化する研究をもっとしてみたいなと思い、大学院への進学を考え始めましたね。
ー 実は以前にも1度、NewsPicksのマーケティング系部署でインターンをしていたとお聞きしましたが、その経緯について教えてください。
はい、大学3年生の秋に1度NewsPicksの法人マーケティング系の部署でインターンしていました。
インターンに応募した理由は、その当時「誰かの発見になるようなものを作って、その人の可能性を広げたい」と思っていたところと合致するなと思ったからです。
元々NewsPicksって「意識高い系」のイメージで自分とは遠いイメージだったのですが、友人から、NewsPicksが若手社会人向けの企画をしているとの話を聞いて、NewsPicksに対するイメージが変わり、興味を持ちました。
ちょうどその頃にNewsPicksでインターンの募集をしているのを見つけて、応募したら採用していただけました。
業務内容はイベント運営の補助などがメインで、イベントの企画が降りてきたら、あとは運営に必要なタスクを洗い出し、進めておくのが自分の役割でした。
コロナウイルスが感染拡大したタイミングで法人マーケティングの部署に異動していて、「イベントの企画もやりたかったらやってみなよ!」と、社員さんから声をかけてもらってましたが、どんな企画をしたいかイメージできなくて、熱意を持てず…。
あとはやっぱりUI/UXデザイナーとして就職したい想いが強くなっていったので、デザイナーとして就活していくのに本腰を入れようと思い、1度NewsPicksから離れました。
デザイナー採用を目指した就活戦略
ー UI/UXデザイナーに興味を持ったきっかけはなんですか?
大学生の時にファシリテーションとか場作りを勉強していた時期があって、その時に人の感覚や感じ方を考えることが好きだなと思っていました。
もともとものづくりが好きだったので、人の感じ方を考えつつ、ものづくりができるUI/UXのデザインに興味を持ったのがきっかけです。
ー デザイナー職での採用に向けて、どんな感じで就活を進めていましたか?
まずはデザイナー就活のタイムラインを把握する目的の情報収集を始めました。
あとは、「UI/UXデザイナー」の解像度も高めたくて、現場のデザイナーさんがどんなことをしていて、どういうふうに業界を見ているのかを知るために、Meetyで現役のUI/UXデザイナーの方にお声がけしてお話しさせていただいていました。
デザイナーさんから見て注目している会社や、新卒デザイナーが就職したら力が付きそうな会社もお聞きできて、解像度も高まりました。
ー 企業を選ぶ上で意識していたことはありますか?
自分自身が共感できるプロダクトを作っている企業かどうかと、あとはカルチャーがフィットしてるかですかね。
そこに当てはまる事業をしているかどうかは意識していました。
ー デザイナー職での採用に欠かせないポートフォリオはどういうふうに作り進めていきましたか?
ポートフォリオに掲載する作品のお題は、noteなどで「サマーインターンに参加してきた」といったレポート記事を参考にしていました。
どういうお題がでて、どういうふうに進めていったのかをプロセス丸ごと載せてくれているので、それを参考に自分もトライしていきました。
ポートフォリオにも作品の最終形だけでなく、どういうふうに進めていったのかがわかるように載せました。
サマーインターンも1社だけ参加することができていたので、そこで繋がった社員さんや、Meetyでお声がけさせていただいたデザイナーさんに自分のポートフォリオをみてもらい、フィードバックをいただいていました。
ー 薄井さんのような事業会社で活躍するUI/UXデザイナーになりたい! と思っている就活生にアドバイスはありますか?
「自分の戦い方や魅せ方を知ろう! 」ですかね。
自分だったら、デザイナーを目指す前にビジネス職領域でもインターンしていたので、「基本的な社会人マナーは備わっています! 」というのをポートフォリオにも載せるようにしていました。
インハウスデザイナーとしてインターンをスタート
ー 現在では就活も終えられて、NewsPicksのインターンとしてご活躍されている薄井さん。どんな業務を担当しているのか教えてください。
今は週3日、1日8時間の範囲で業務に携わっています。
プロジェクトのメインデザイナーの業務を一部お手伝いしたり、デザインシステムの整備などもやっています。
あとは業務だけではなく、学習の時間も確保していて、仮想お題でバナーを作ってみたり、UIデザインの表現の引き出しを増やすために色々なサービスのUIデザインを分析したりなどもしています。
最近だと、自分自身が読書により学習したことを同じユニットメンバーに共有する目的で「輪読会」を始めました。
読んできた本をただ紹介するだけでなく、いくつかのディスカッションアジェンダを用意して、お互いの思考や知見を共有できるような場になるようファシリテーションしています。
当初は同じデザインユニットのメンバーのみで開催してた輪読会ですが、社内のエンジニア数名からも「参加したい!」との要望があり、今では職種を超えた相互理解やコミュニケーションの場になっています。
エンジニアの方から「デザイナーの皆さんがこうやって考えていることを知れてよかった」とのお言葉をいただいて、より一層、個人で完結しない学び方を追求していきたいなと思いました。
ー 最後に、将来はどんなキャリアを目指していますか?
デザイナーとしてデザインのスキルはしっかり身につけていきたいのはもちろんですが、プロダクトとしてあるべき体験や、ビジネス的な目標なども踏まえてプロダクトに落とし込めるようなデザイナーになりたいと思っています。
終わりに
NewsPicksでは異能溢れるデザイナーを募集しています。
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インタビュー・編集:都筑 智子
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