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「UIを突き詰めたい」木彫りとUIを愛するデザイナー【プロダクトデザイナー 川崎愛】

デザイナーがデザイナーを紹介する企画「NewsPicks Designers」。第6回は、NewsPicks Web版のフルリニューアルを担当する川崎 愛さんです。

今年5月に入社して早々Web版のリニューアルを任され、PdMとの仕様詰めから開発コミュニケーションまで行ってきました。そんな大役を務める川崎さんは、プライベートでは木彫り作家であり1児の母でもあります。

名古屋の広告代理店でディレクターとしてのキャリアを歩みはじめ、どうしてUIデザインにたどりついたのか。そして、UIデザイナーとしての現在とこれからについてお話を伺いました。

川崎 愛(かわさき あい)
名古屋市立大学芸術工学部でグラフィックデザインを中心に幅広くデザインを学び、新卒で広告代理店で制作ディレクターおよびインハウスデザイナーとしての経験を積んだ後、2018年にProgateにUI/UXデザイナーとして入社。主にレッスン制作やアプリ・Webのデザインを担当。2023年5月にNewsPicksにジョイン。 休日は木彫り作家としての活動と子育てに勤しんでいます。X: @nocono220 /note: @aiss220

ー デザイナーになったきっかけはなんですか?

デザインに触れたタイミングは大学からです。

名古屋市立大学の芸術工学部で、グラフィックが主な専攻でしたが、工業デザイン、プログラミングC言語やテキスタイル、動画など幅広く学びました。今でいうUIUXデザインを学ぶのに最適な学部だったように思います。

卒業後は、名古屋の広告代理店に就職しました。その時はデザイナーではなく「制作ディレクター」っていう職種で、外部のカメラマンを雇って撮影ディレクションなどをしていました。就職条件に「Illustratorが使えること」ってあったのでてっきりデザインできるかと思ったら全然違かったんですよね(笑)。

いつかはデザイナーにキャリアチェンジしようとは思っていて個人制作は続けてました。そんな時にたまたま社長の目に留まって「自社アプリのUIを作って欲しい」と。そこから社長室付けのデザイナーとしてアプリのデザインをはじめました。

当時UIデザインツールの主流はSketchだったと思うのですがよくわからず、Illustrator CS5でUIをつくっていました。名古屋にいて都内のイベントにも参加できなかったですし、とにかくSNSでいろんな人フォローしまくって情報収集してました。それが楽しかったのを覚えてます。その間、社長に見せるための資料のデザインをしに本社のある大阪に新幹線に乗って週一で行く、という生活をしていました。

その会社で約3年半勤めた後、Wantedly経由でたまたま高校の同級生がおり、当時ユーザーでもあったProgateに転職が決まったので、そのタイミングで上京しています。Progateでは4人目のデザイナーで、スタートアップらしく何でもやりました。Webデザインをメインにしつつ、時々アプリのデザインもしました。学習サービスのレッスンや、インドにいるメンバー向けにデザインガイドラインも作りましたね。

ー 入社して5ヶ月くらい経ちましたが、働いてみてどうですか?

NewsPicksのデザイン組織は、スキルが高い人ばかりだと思いました。一つの仕事でもデータの作り方の工夫があったり、コミュニケーションの上手なやり方を持っていたり、日々学びがあります。

たとえば忙しい人を巻き込むのに、Slackに「○○確認用のスレッド」を立てて、その中で必要な人にメンションをつけて確認事項をズラズラっと書いておく、すると朝には解決している、とか。ほかにも、デザイナーからアイデアやフィードバックをもらうのに、ワークショップ形式にすることで同じ目線で考えられたり、自分の認識がズレてないかを確認できたりします。

ー 転職した理由は?

ずっと課題に感じてたのは、幅広くデザインに携わってきたことでした。UIデザイナー、UXデザイナーって名乗っていいのだろうかって躊躇してました。今思えば別によかったんでしょうけど(笑)

次に転職するなら、デザイン組織があって上司がいるような環境がいいだろうなと。キャリアを積んでいく上で、将来自分がやるであろう仕事のロールにいる人が身近にいるイメージです。その点、NewsPicksのプロダクトデザインチームは、ユニットリーダーの吉川さんはプロダクトのデザインやチームを見ていてネクストキャリアのイメージですし、チームリーダーの鳥居さんは経営レイヤーに近いところでPdMやマネジメントを行なっていて、もう少し先のキャリアを歩んでいる、というのがすごく良いなって思っていました。

自分で切り開いていく道も考えて悩んでいたんですが、最後はご縁あって飛び込んでみたって感じですね。

ー UIデザインを選んだ理由は?

グラフィックデザインだと、木彫りに向き合うようなアーティスト的思考と切り分けできずに「自分の表現を認められたい」っていうこだわりが強く出過ぎてしまって…。

「デザインが問題解決」っていうことをUIデザインから学べたことがまず一つあります。業界として新しく、私たちと同世代が活躍していますし、巨匠といっても10歳上くらいで、グラフィック業界のような歴史上の人物みたいな人たちが語り継がれているわけでもありません。そういった業界自体に対する面白さがありますよね。

それと、1社目で校正漏れのプレッシャーで過呼吸になる経験をしたので、あんなストレスを感じるのはもういやです(笑)

正直にいうと、UIデザインは「校正がないし後から直せるからいいじゃん」みたいに初めは軽く考えていました。でも、だんだんデザインシステムの設計の考え方が重要なのがわかってきて、要は面倒な部分なんですがそこにも面白さを感じているので肌には合っていると思います。

ー 最近印象に残ったことはありますか?

7月に高尾山麓にあるタカオネという施設で1泊2日の合宿したのが記憶に新しいです。

現在NewsPicksのWeb版の全ページリニューアルのデザインを進行中なのですが、たくさんあるページの残画面を集中して作り切るために、プロダクトデザイナー5名とCXO、CTO、PdMの8名で合宿をしてきました。私が担当したのは「記事ページ」というメディアとして大切なページでした。入社間もなかった勢いもあり、これまでと違う思い切った提案を出したのですが、元編集長のCXOと、CTOに作成中のデザインを見てもらったところ、「超いいじゃん! やろうよ!」と言ってくれたのが印象的でした。

実行こそ大変だからアンパイな選択肢を選びがちだと思うんですが、まさにユーザベースの7つのバリュー「迷ったら挑戦の道を選ぶ」を体現していると思いました。メディアの大事な部分なので、数字が下がったらどうしようと常に緊張感があったんですが「大丈夫かも」と思えたんです。一緒に議論して、遠い存在に感じていた役員メンバーに対しても、同じコトに向かう仲間として意識できる機会になりましたね。

みんなでご飯

ー これからの目標はなんですか?

今はまだ質問する側になることが多いんですが、質問される側になっていたいです。他の職種からはもちろんですけど、チーム内からでも、自立していきたいですね、もうちょっと。

そして現在担当しているNewsPicks Web版をプロダクトとして成長させていきたいです。NewsPicksのユーザーの多くはスマホでアプリを使っているし、Web版はアプリの後追いのメディアサイトかなと最初捉えていたんですが、ユーザーインタビューを聞いたり深く構造を知ったりするうちに、Web版独自の可能性がどんどん見えてきたので、来年はその部分を伸ばしていきたいですね。並行してエンジニアと連携してデザインシステムの構築も進めていきたいです。

あと、最近はWebが面白くて忘れていましたが、もともとアプリデザインをやりたいって思っていたんでした。過去担当したアプリが日の目を見なかったこともあって、アプリには心残りがあります。

ー 最後に、一緒に働きたいデザイナーはどんな方でしょうか?

現状のスキルうんぬんよりも、学習意欲が高く、いろんなことにアンテナを張っている方と働くのは刺激になりますし、面白いです。チームのメンバーもアンテナを張っている分野が少しずつ違っていて、話すのもとても楽しいです。そんな一員になっていただける方と働きたいですね。

ー 終わりに

NewsPicksでは異能溢れるデザイナーを募集しています。
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インタビュー・編集:吉川・薄井

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