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出家式 2024年3月10日写真日記

 いとこ、といっても30歳以上離れているのだが、とにかく陸軍勤務途中で出家するということで、連れ合いの実家がある北部ピッサヌローク県へ。出家式のために作った垂れ幕の顔写真は盛り過ぎ。

 7時に始まるということで出家式が行われる寺院に時間どおりに行ってみたら、予想どおり全く準備ができておらず。やはり時間どおりに来ていたメムがいて、前回の葬儀では古いレンズで撮ったため写りが良くなかったので、今回は朝の光で撮り直し。40歳でこの表情は若過ぎ。

 8時ぐらいにようやく開始。両親と親類の長老たちに手を合わせる。タイ人みんなが式の進め方を熟知しているわけではないので、進行役が付きっきりとなる。

 髪の毛を切る。まずは両親から、そして何人かの親類たちが続く。陸軍兵士で髪の毛が短いので一苦労。父親も陸軍兵士。切った髪はハスの葉に納める。持っているのは、メムの妹のエム。後ろに構えるのは親類で最も厳格な元警察幹部。

 多分この辺りが式のメイン。場所を少し変えてカミソリで剃髪。剃るのは進行役の人だけ。柔らかい逆光で良かった。

 場所を変えて水を浴びせる。やはり親類が順番で行う。写真の手はメム。ここではまだ僧侶になっていないので、女性が手を触れることができる。

 よく分からないが、「ナーク」という人間と僧侶の中間という、どっちつかずの状態。ナークは本来、竜を意味するが、ここでは白ヘビに近い。釈迦が「白ヘビさえも三宝に帰依すれば悟りを開き得る」と述べたことから、白装束に身を包むらしい。母親が着替えを手伝う。

 剃髪ではなく、この状態が出家式のメインかも。さっきまでは周囲の人間に冷やかされて笑っていたが、この辺りから僧侶っぽく振る舞わないといけないのかも知れない。

 みんなが順番に記念撮影。まずは両親、何人かしていとこの彼女。母親にとっての息子、妻(彼女)にとって夫(彼氏)の出家は、彼女たちの功徳となる。

 ここでようやく寺院の僧侶が登場。僧侶になるための式が順調に進んでいる。

 昔バンコクで歌手というか芸人というか、芸あり歌ありの舞台で活躍していた親類が司会を務める。今はそのような店がほとんどなくなってしまい、地方で自営業をしている。

 参列者に昼食が振る舞われる。200人ぐらい集合。結婚式と同様、祝儀を持ってきてくれるので、出家式の費用をある程度カバーできる。

 前回の葬儀で撮影役を担った姪っ子のナット。今回もカメラを渡して全体の写真を撮ってもらう。いつの間にか日本のアニメの入れ墨を彫っていた。

 参列者にとってのメインはこちら。ナークと共に寺院本堂を時計回りに三度回る。三度=三宝に帰依、三宝=仏・法・僧(ぶっぽうそう)。

 天秤棒には数バーツ~数十バーツの小銭の包み物を入れている。ナークがこれを参列者に配る。

 派手でベタな音楽をガンガン響かせながら本堂を回る。参列者が立ち止まって踊るので、なかなか進まない。いつもは大人しいエムがノリまくっている。

 妹のエムよりもっとおなしい姉のメムもノリはじめた。

 撮影役のナットがビールと酒のちゃんぽんで酔いつぶれる寸前。寺院内で酒が振る舞われているというか、自分で勝手にもってきたというか。

 行列が全く進まず立ち止まって待っているだけのナーク。

 缶ビール片手の怪しい男たちが登場。ナークの同僚の陸軍兵士たち。

 ずいぶんと色男なナークの友人の登場で、行列は完全に停滞。エムもナットも色男につきまとう。

 相変わらず待つだけのナーク。

 ようやく3周回り終え、本堂を正面に手を合わせる。

 小銭の包み物をナークが後ろ向きで投げる。ウェディングブーケというか、節分の豆まきというか。逆さ向きの傘で多くガメようとしてるのはたいてい、大の大人。この後、ナークは黄衣に着替えて僧侶となる。

 出家式に参列者が着ていた服。

 ピッサヌローク県からの帰り、隣県のピチットを通過。ワニで有名な県。

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