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タイ人も「辛い」と白旗を上げる南部料理を辛くなく作ってくれた店

 タイの南部料理は、食材の臭みを抑えるためにカミン(ターメリック、ウコン)が多用されると同時に、辛さが極限まで強調される。ターメリックの黄色=辛いと連想されるほどで、その辛さはタイ人も認める。外国人にとっては、味見として指先にちょっと付けてなめるだけでも辛い。ちなみにバンコクのタイ人の間では、そんな南部料理が流行っているらしい。

 南部ヤラー県を訪れるときにはいつも、当地の知り合いに連れて行かれる、タイ料理やら中華料理を出す店がある。南部料理を注文する際に「全く辛くしないでくれ」と頼んでも手がつけられない辛さで出てくる。

 が、不思議なことに、その店がオリジナルで作るターメリックを使用した料理(すなわち南部料理)は、外国人が何とか食べられる辛さ。白身魚のプラー・カポン(いわゆるスズキ、ネットで調べたらバラマンディ)を油で揚げ、ターメリックそのほかのスパイスやハーブをまぶしてある。料理名としては、「パットペット・プラー・カポン(ผัดเผ็ดปลากะพง)」になるかと。語順を逆にして「プラー・カポン・パットペット(ปลากะพงผัดเผ็ด)」もあり得る。知り合いに「辛くないから食べてみろ」と言われ、おそるおそる口に運んだら、まあ食べられる辛さだった。もちろん美味い。

何とか食べられる辛さだったパットペット・プラー・カポン。

 

店の料理人。

 


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