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ロックダウン下で繰り返される不要不急のデモ

 タイは1日当たり2万人超、バンコクだけで5,000人弱の新型コロナ感染確認者を数え、ロックダウンも8月末まで続くといわれています。そんな中、首相退陣を訴える不要不急のデモがバンコクで繰り返されており、デモ隊は道路封鎖、放火、警察車両への攻撃、それを取り締まる警官隊はゴム弾、催涙弾、高圧放水という、暴力沙汰が目に付き始めています。

 コロナ対策が無能と非難されても致し方ない政府の在り方なので、首相など辞めてしまえというデモ隊の主張も分かりますが、誰がやっても同じだろうという諦めが大方を占めており、デモ隊も暴れたいだけと見られて都民や国民の支持をあまり得られていません。さりとて取り締まる側の警察が理解されているかというとそうでもなく、力づくで抑え込むだけの体制側の暴力集団と見られる気の毒な存在です。

 そんな取材で、自分もゴム弾に当たりました。肋骨の下、痛いです。いきなりグーパンを食らったような重い衝撃があって、何が起きたか理解できず、目の前に転がったゴム弾を見て、ようやく撃たれたことに気づきました。まあ、せいぜい1秒間のことですが。1日経った今、黒ずみになっています。前回撃たれたのは7年前で、そのときは太ももにパシンというハイテンションな痛みでした。

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日本人旅行者にもよく知られた戦勝記念塔、まさに都心部です。すぐに火を付けたがります。

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警官隊も最近はすぐに鎮圧を始めます。ゴム弾発射も警告なしです。

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デモ隊の反撃は塗料などかわいいもんですが、色が落ちるのかどうか心配です。赤い塗料でズボンを汚して涙目のカメラマンもいました。

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バイクに乗って走る回るデモ隊など、あっさり蹴り飛ばされて転倒、逮捕されています。

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こちらは通りがかって巻き込まれたカップルのようでした。災難ですが、さっさと避難していればこんな目に遭わないかと。

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警官隊のいきなりの鎮圧でメディアも及び腰です。

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そんな自分も撃たれました。もう歳で俊敏さなどとうの昔に失っていて、弾に当たっても当然を自覚していますが、頭に来たのでその場で記念写真を撮りました。指に拾ってきたゴム弾を持っています。そんなことしていたら隣の男が撃たれていたので、さすがに道路わきに寄りましたが。

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空薬莢がそこら中に転がっていて、100~200発は撃たれたと思います。

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