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再開

 ずっとお休みしていたこのnoteですが、ぼちぼち再開しようかなと思っていたところにソウル梨泰院の群衆事故がおきてしまってなんか変なタイミングになってしまったわけですが、ただ、特に韓国に興味もあまりない人には先進国だと思っていた国であんな事故が起きるなんて奇妙だと思うんですよね。よほどのことが起きた結果なんじゃないかな?って。ただ、韓国だとまぁ、今まで事故が無かっただけ…と、感じるわけです。

 事故の要因などは各種報道に任せるとして、それらの記事を眺めて引っかかるのは、ハロウィンに集まる群衆が個人の集まりで主体がないから対策ができなかった…という韓国の警察や自治体の言い分。ここが韓国らしいなぁと思うわけです。

主体 or 主催者の存在を異様に気にする韓国

 韓国の専門家の意見の中でも

Q:事前に防止できなかったのだろうか。

A:「行事主体があれば行政当局、消防、警察、医療界などが集まって所要時間、場所の特性、座席確保、出入口の多様化、ボトルネック現象最小化などの対策をあらかじめ立てられる。だが今回のように行事主体がなければこうしたことをあらかじめするのは難しい」。

https://japanese.joins.com/JArticle/297163?sectcode=400&servcode=400

 …ね。ハロウィンで梨泰院に集まったのは個人の自由意志でイベント主催者や行事の実行者がいるわけではなく、たまたま大勢がいっぺんに集まった結果だから予測も予防も難しい…って言っちゃってますね。韓国の社会的な常識では、実行責任者がいないと危険が予測されている状態であってもそれを防ぐためのコストは誰も負担しないんですね。

例えばソウル市と渋谷区の対応の違いを見れば日韓の認識の違いってのもわかりますよね。渋谷区は巨額ではないとしても予算を組み安全対策の措置をとり酒類販売禁止など条例を設けて規制をしていたし、警察との協議やカメラの設置など法律の許す範囲で危険を回避するための対策をおこなっていましたね。日本でも渋谷区がイベントを主催して人を集めたわけじゃないのは同じだけど、やらなければいけない認識とそのための行動をしてるわけ。

でも、ソウル市は主体ではないとして事前の会合にも参加してないぐらいで思いっきり極端に違う。警察にしても警察が自主的に行動規制をするのは個人の自由への侵害にあたる可能性ってのも考慮したのか及び腰。ソウル市や国からの要請や指示があれば簡単に個人の自由を制限しますけど責任の主体が警察になってしまう場合はできるだけ避けますね。

特に朴区長が31日にMBCとのインタビューで「区庁でできる役割を尽くした」「昨年よりは多いものと予測したが(イベントの人出が)これほど短時間に増えるとは(予想できなかった)」「これはお祭りではない。お祭りならばイベント内容や主宰があるが、内容もなく単にハロウィーンの日に集まるひとつの現象だとみなければならない」などと発言し責任を回避しているのではないかとの批判が出ていた。

https://japanese.joins.com/JArticle/297254?servcode=400&sectcode=430

 「イベント主催者もなく単にその日に集まるひとつの現象」ってのが関係者の頭にあるのがわかりますね。なんとなくですが、GWで高速道路が渋滞して事故が発生したのは自治体や警察に責任はないし、たまたま一時に同じ道路に集中した結果であって、予測はできたけども予防や規制はできなかった…ってことに似てる。

リスクや安全コスト無視or軽視

 これは自治体や警察だけの問題じゃなくてリスク対策、安全マージンや保安コストといったものを軽視するのは韓国社会全体の話なんですよね。だから企業の経営体質も同じ。そりゃ安全対策やコストを無視していれば金儲けは楽ですよね。形ばかりは急成長することもできたはずです。第一、韓国は元手は日本が債権を放棄したものや基本条約で定められた金だったりするわけですから。

 はたして韓国のリスク対策や安全対策への軽視というのが民族的な特性によるものなのかどうかはわかりません。もしかしたら、インフラや教育、社会の基盤となる部分や経済復興に必要な金なども日本からいただいた結果、失敗したり損失へのリスク管理を軽視できちゃった経験がそうさせたのかもしれません。

 まだまだ発展途上国の段階であれば安全軽視への意識が低くくても経済発展を重視したり成功を夢見ていられるからそこにチャンスを感じていたかもしれませんが、そこそこ経済発展をし、歪んだまま社会構造や経済構造が固着化しつつあると、そこにチャンスがないままリスクを甘受せざるをえない庶民が不満を募らせて、不満の捌け口はもっぱら政府と日本になるわけ。

ただ、国民(社会)の教育が歪んだままであったことのツケで「悪いのは全部日本」ですませてきた中で韓国社会にその原因があるといっても素直に受け取れなくなってますし、日本に勝つことこそ正義=正義のためには手段はあまり問わない=結果しか評価されない社会が、万が一の「おきなければ満点」のリスク対策に対する評価が上がるわけないですよね。簡単に言えば安く事故をごまかせる方法があるなら、それを開発し選択した者が優秀なのが韓国ですからね。

 今回の事故で韓国政府や専門家の間では事態の主体が曖昧な状態をどう対処したらいいのか、法整備とか方法を検討しなければならない…なんてようやく言い出していますが、責任に見合う見返りも名誉も尊敬も受けられないリスク対策コスト管理なんて誰もやりたくないのが本音なのでおそらくは進まないでしょう。

通常、こういった誰もやりたがらないことを強制するために処罰を厳しくするのが韓国式ですが、それにしたってわかっていてもやっちゃいけないことをし、やるべきことを見て見ぬ振りをして処罰されるのが韓国。大統領もそれで退任後は悲惨な人生を歩むのが韓国ですから、まぁ、処罰を強化する法整備はしても事故は減らないと思いますね。

自分が事故の当事者にならなければ、加害者のない被害者にならなければ、被害者ポジションを得て無敵の存在になるほうが韓国では生きやすいのも事実なので、そのチャンスを逃したくない…そんな無意識の判断が働く可能性も否定できません。

残念ながら。

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