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言われた事はやりますよ。仕事なので。の殻を破ろう!

こんにちは。
NEWONEの降旗です。

4月の新入社員研修ラッシュも落ち着いてきた頃ではないでしょうか。
私もほぼ毎日、各社様の新入社員の方々とお会いさせて頂きました。

最近の若い子たちは、「競争したがらない」「答えをすぐ探す」などと
言われている事が多い様に感じます。
私がここまでお会いさせて頂く中で感じた
今年度の新入社員の方々の傾向について感じたことを述べたいと思います。

周りに合わせることを重視

真面目で素直な2022年度新入社員
私がお会いした多くの新入社員の中で、
ほとんどの方に共通するのが「真面目で素直で頭が良い」
という点でした。

研修に対しては「教えられるもの」という意識があり、
初めは初動が遅く、与えられたワークは時間内には終わらせるけど、
こなしている方も多く、これくらいで良いだろうという印象を受けます。
メモも取らない。積極的に発言することも少ない。

このような状況に対して、
講師から「この研修後のスタートは一律ではない」
とのメッセージが伝えられました

さすがは「真面目で素直で頭の良い」新入社員の方々。
言われた事への反応は早く、
すぐに改善に努めていきました。

素直にフィードバックを吸収し、
改善力が高く、柔軟な新入社員が多い。
そう思ったのも束の間、私はある違和感を覚えました。

安全な状況でないとチャレンジしない
私が持った違和感は「言われたからやる」
という主体性のない行動の数々でした。

言われたことはやりますよ、仕事なので。
貰っている分は働きますよ、仕事なので。
という印象を少しではありますが感じます。

発表の時には、既に言われている為、
積極的に手を挙げていた彼、彼女たちでしたが、
他のグループの発表に対しての質問などはほとんど出ませんでした。
また、今までグループワークでは
積極的に行動していた彼、彼女たちも、
講師や人事様に指摘された途端に
沈黙し、小さくなってしまう様に見えました。

怒られる事に慣れていないこの世代は、
うまく物事が進んだ時は物凄い力を発揮する一方で、
リスクを取るよりは、周りに合わせ、
怒られないように行動する傾向が強いと感じました。

また、私が感じるに頭の良さから
「怒られない様な立ち振る舞い」が分かっているとも感じます。
テストの赤点を取らないラインで勉強をするみたいに
自分の持っている力を出すのではなく
力の中でも怒られないラインを出し続けるイメージにも感じます。

少しの気づきが大きな変化に繋がる
どうすれば主体的にチャレンジするようになるのか。
私の疑問はあるシーンで解決されました。

ある企業で、その日の学びをノートに書き出す時間がありました。
彼女は、空き時間にもマナーについて自主的に練習し、
ノートにもすらすら書き出していました。

さらに、グループワークでは積極的に自分の意見を述べていたので、
私は彼女に対して「積極的に自らチャレンジできる人」
という認識をしていました。

しかし、全体共有になると自ら手をあげる事はありません。
講師が彼女に対して「なぜ手をあげないの?」と質問したところ、
「自信がなく、失敗するのが怖い」と返ってきました。
彼女に限らず、半数以上の新入社員が同期の前では積極的だが、
講師や人事の方に対しては消極的でした。

そこで講師が彼女に投げかけた言葉が印象に残っています。
「自信がないって言ったけど、今みんなの前でちゃんと話せているよ。みんな伝わっているよね?」
これ以降、彼女だけでなく会場全体が積極的になり、
失敗を恐れない行動が増え始めました。

「自信がないから自ら行動したくない」
「失敗したくないからチャレンジできない」
このような不安な考えを持つ方に対して、
ほんの少し「気づき」を与えてあげる。

このケースでは、
「私、みんなの前で堂々と話せている!」
という小さな成功体験を気づかせてあげる事で、
彼女と周りの新入社員に大きな変化をもたらしました。

新入社員研修の意味
私はこの気づきを通して、
研修の意味を再確認できました。
それは、

「知識や上司との相性なしに、自分の本当の能力を知ること」

能力を知るためには全力を出さなければならない。
そのためには、失敗を恐れずチャレンジしなければならない。

新入社員の時からこの癖付けをするかしないかで、
3年後、5年後の成長率に違いが出ると感じました。

このような気づきの場を多く提供し、
主体的なチャレンジを楽しめる人材を
世の中に少しでも増やしていきたいと考えています。

先月あった多くの方々の成長した姿を見れるのが非常に楽しみです。


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