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トラウマチャーハン

2、3年くらい前、ランチタイムに会社の近くの中華料理屋へランチにいきました。

その中華料理屋は、定食メニューを頼んだ場合、お願いすれば白米をチャーハンへ変更する事ができます。

チャーハンといっても、パラパラの炒めたやつではなく、卵とグリンピースとニンジンの炊き込みご飯のようなやつです。

そんなチャーハンですがそっちにした方が何となく得した気がします。

その日は豚肉とキクラゲの炒め定食を注文しました。

注文してすぐにチャーハンへ変更していなかった事に気づき、店員さんを呼びます。

ハキハキとした中国人のお姉さんがきます。

「すみません。先ほど注文した定食なんですけど、やはりチャーハンに変更して貰ってもいいですか?」

すると店員は面倒くさそうな顔をして、「チャーハンハ特別!今日ハヤッテナイ!」と言われました。

いつも普通にチャーハンへ変更してくれるので、んなわけないだろうと思い、「いや、いつもはチャーハンにしてくれてますよ。」と言ったら、

「ワカッタ、特別ダカラネ!」と言い返されました。

いつもすんなりチャーハンに変えてくれてるのに、なんで特別扱いになるんだよ。

なんだか腑に落ちないなぁとモヤモヤしていました。

暫く待っていると定食が来ました。

しかし、ご飯を見ると思いっきり白米でした。

先程の店員を呼び、「すいません。さっきチャーハン頼んだと思うんですけど。」と言うと、

「エッ?ナニッ?」と若干キレ口調で喰ってかかられました。

「いや、だからチャーハンでお願いしたと思うんですけど、、」

「ワカッタヨ!チョットマッテ!」

何故か激オコの店員は私からご飯をガッと奪い取り、厨房へ向かいました。

厨房で何やら中国語で騒いでいます。

暫くすると店員が戻ってきて、白米を再び私に差し出してこう言いました。

「ヨノナカニハ、ゴハン食ベタクテモ食ベレナイ人モイル。コレ食ベナイノモッタイナイヨ!ダカラ食ベテ!」

ええっーー!!!!こっちが悪いのぉ?!

まさかの逆ギレです。しかも、中華料理屋内だけの問題ではなく、世界規模の問題として私に提起してくるではないですか。

こっちが間違えた訳でもないのに、めちゃくちゃ怒られました。

中国4000年の歴史の前に、私はタジタジでした。

てゆーか、中国って食べれないくらいの量のご飯を振る舞うのがオモテナシなんじゃなかったっけ?

一緒にランチに来ていた先輩達がフォローしてくれます。

「あれは絶対ニューノマンが悪い訳じゃないよ。もう今日は白米の運命だったんだよ。」

「そうです、、よね、、、。」

でも、ダメと言われると不思議と食べたくなるチャーハン。今日は諦めるしかありません。

私はこの一件がトラウマで、そのお姉さんがいる時は絶対にチャーハンを頼めなくなったのでした。

なんせ、国際問題になるからね。

トホホ、、、

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