カラオケのキャッチのバイトをしてたら、覚○剤の売人に絡まれた話
このネタ、アップしようとすると何かしらトピックが発生して、別の記事を優先していたので、2ヶ月くらい寝かせていました。
今日、いよいよアップします。
私は学生時代に一時期、眠らない街、歌舞伎町がある新宿でカラオケのキャッチをやっていた事があります。
今でこそ迷惑防止条例がありますので、キャッチの数は激減していますが、当時は道端にキャッチだらけでした。
仕事内容としては、自身が割り当てられたエリアの中で、ひたすら「カラオケいかがっすかー?」と言いながら、キャッチしていくという内容です。
カラオケのキャッチは自由きままにやっているわけではなく、近くにはマネージャーがいて、常に監視されています。
客に料金交渉された場合は、トランシーバーでマネージャーへ連絡し、どこまで値下げできるかを確認してお客さんに提示します。
自身の権限も多少はあるので、交渉したフリをして、値下げする事もあります。
このバイト、何が辛いって、基本はガン無視されます。
場合によっては、
「うぜぇんだよバカやろー!」
と罵声を浴びる事もあります。
ただ、給料としては固定+歩合なので、沢山客引き出来れば、自分へのリターンも大きくなります。
居酒屋から出てきた団体は特に狙い目で、二次会への誘導を必死に行います。
一度だけ芸能人にも遭遇した事があり、デンジャラスのノッチを客寄せした事があります。←全然羨ましくないですね
そんなキャッチのバイトですが、ヒヤヒヤするシーンが時たま発生していました。
基本、後ろ歩きでお客さんと並行して歩くので電柱や人にぶつかる事もしばしば。
電柱ならいいんですが、フルスモークの高級車にぶつかった時は心臓が飛び出るほど焦ります。
なぜなら新宿のど真ん中に止められてるそれらの車は、その道の方の車の場合が多いからです。。。893系??
一度ぶつかった事があるのですが、その時は誰も乗ってなくて本当に良かったです、、
そんな中、最も焦ったエピソードがあります。
客寄せのバイトは、エリアが厳格に決まっています。
他の人のエリアに浸食すれば、バイト同士でトラブルになりますし、エリアを出ようものなら、闇のチカラが発動する可能性があります。
おそらくケツモチの893さんがエリアを決めていて、その中でのみ客寄せを許されているのでしょうね。
そんな中、いつものように客寄せをしていたら、足が一歩だけエリアをこえた事がありました。
すると、
「おい、兄ちゃん、どこで商売やってんだよ!!」
振り返ると、路上で覚○剤の売人をしている強面のオジサンが、ドスのきいた声で私を睨みつけます。
当時はマジックマッシュルー○とかいうのが流行っていて、新宿のあちらこちらで販売している人がいました。
今考えると凄い光景ですよね。
「いや、そんなつもりはないんです。足をたまたま一歩踏み出してしまっただけで。」
「だから俺の商売の邪魔してるって言ってんだろ!ふざけんじゃねぇぞ!責任者呼んで来い!」
この手のヤバみな人に絡まれた事が無かったので、心臓バックバクです。
慌ててマネージャーを呼び、一緒に謝罪します。
「商売の邪魔をしてしまい大変申し訳ありませんでした!!」
深々とお辞儀をし、
「二度とするんじゃねぇぞ!こんどやったらお詫びだけじゃすまねぇからな!」
オジサンは激昂しながら、私たちにそう言いました。
謝罪が終わりマネージャーに、
「今度から気を付けろよ。お前くらいの体格だったらあんなオッサンぶっ倒せるけど、そんなら事したら大ごとになるからな。」
と注意されました。
「いやいや、何が起こるか分からなすぎて、そんな事できませんよ。」
何とか私は一命をとりとめました。
オジサンにキレられて以降、私はオジサンの半径50メールには近づかないよう気をつけて、その日は実力を発揮できず終了です。
いやー、我ながらあんなバイト良くやってたもんだなぁ。
新宿の裏側を少し垣間見えたエピソードでした。
こいつに小銭でもめぐんでやろうか。そう思われた神のようなあなた!大変ありがとうございます(ノ∀`*)