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はじめての泌尿器科

数年前、私の片方のドラゴンボールに痛みを感じ、それが暫く続いたため、泌尿器科に行きました。

内科や外科や眼科や歯科など定番の科目受診をした事はありますが、泌尿器科は始めてなので緊張します。

無駄に緊張してたので、近くのショッピングモールでオシッコをしてから泌尿器科に行きました。

泌尿器科に着き、保険証を出し、問診を記入します。

問診に症状を記載するのが少し照れ臭かったですが、記入の後、受付に渡します。

すると、紙コップを渡され、
「こちらのメモリの所までお小水を入れて下さいね〜。」と言われます。

しまった。。。

小便はさっき思いっきり出したじゃないか。出るのか俺?

心配ながらも、普段頻尿な自分を信じ、紙コップを持ってトイレへと向かいます。

左手で紙コップを持ち、右手で神龍の標準を合わせ、神経を集中させます。

ふっ!

うーん。

ふっ!

うーん。

暫く粘りましたが、オシッコは一滴も出ませんでした。

これは無理だと悟ったため、受付に正直に申し出ます。

「すいません。先ほどオシッコしてきちゃったので、出ませんでした。。」

なんと情けない申し出でしょうか。

「わかりました。そちらにウォーターサーバーがあるので、お水を飲んで暫くしたらもう一度やってみて下さい。」

「わかりました。」

水を飲んで時間を空ければ、さすがに次は行けそうです。

数杯の水をゴクゴク飲み、暫く待ちます。

しかし、中々尿意はやってきません。

10数分経過し、
「ニューノマンさん、いかがですか?」
と受付から確認が入ります。

「ちょっとまだ分からないですけど、とりあえずトイレ行ってみます。」

さすがにずっと待機はできないと思ったので、再びトイレに向かいました。

何となく尿意は来ているような来ていないような感覚です。

俺はいけるのか?

いや、いくしかないだろう。

限界突破だぁあああああ!!

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左手に紙コップを持ち、全神経を股間に集中させます。

しかし、出ません。

自力でダメなら、みんなの力を借りるしかない。

大地よ、海よ。
そして生きている全てのみんな・・。
このオラに、ほんのちょっとずつだけ尿意を分けてくれ・・!!
頼む!!!

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ふっ!

うぬぬぬぬぬぬ、、、、


うぬぬぬぬぬ、、、


ふぐっ、、、、、


ううぅ、、、、


あっ!!


あっ、、、、!


ポトリ、、、

神龍から一雫の涙がこぼれました。

くっ、、、

もうダメか、、

地球のみんなの力を借りても、もうこれ以上出てきそうにありません。

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神龍とはいっても息子は息子です。

「お父さんを、、いじめるなーっ!!!」そう聞こえた気がしました。

紙コップを持って受付に行きます。

「すみません。頑張ったんですけど、これしか出なくて、、、」

「あ、わかりました。じゃあ検尿はなしでいきましょう。」

「すんません。」

一雫の涙が入ったコップを見せる必要など全く無かったのですが、努力の成果は認めて欲しくてなぜか無意識に見せにいってました。

当然、受付の方は苦笑いです。

その後、私の番になり呼ばれます。

「今日はどうしました?」

「何日か前からドラゴンボールが痛くて、前立腺ガンとかじゃないかって心配になって来ました。」

「そうなのね。でもあなたの年齢で前立腺ガンになってる人なんて見た事ないから大丈夫だと思うわよ。」

「そうなんですか?」

最悪のケースは逃れたので安心しました。

「とりあえず触診しますので、ベッドに寝て下さい。」

おっ、やはりそうなるか。

覚悟はしていましたが、私の神龍とドラゴンボールを披露する時がやってきました。

ベッドに寝ると、看護師に下半身にタオルをかけられます。

「はい、では脱いで下さい。」

相手がオバサンの女医とはいえ、人様にドラゴンボールをお披露目するのは恥ずかしいです。

恥ずかしさに耐え、ドラゴンボールをお披露目します。

出でよ神龍!! そして願いを叶えたまえ!!

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「はい、触りますよ〜。ここ痛いですか?」

「はい、痛いです。」

そんなやりとりをしながら、私のドラゴンボールはコロコロと弄ばれました。

「どうでした?」おそるおそる先生に訊きます。

「おそらく精巣にバイ菌が入っちゃったんでしょうね。精巣は通常はバイ菌が入りにくい所なんですが、疲れや寝不足などで抵抗力が落ちててそうなっちゃったんだと思います。当てはまりますか?」

「疲れてて寝不足なんで間違いないです!」

「薬とかはないので、ゆっくり休んでれば大丈夫です。もし治らなかったらまた来て下さい。」

「分かりました!ありがとうございます!」

こうして私の初めての泌尿器科は、自爆したものの、無事に終わったのでした。

オラの神龍は繊細だなぁ。

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