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ジャーマントレーナー友達

・一般的な会社に勤めながら、出勤時にはコソコソと古着や変なスニーカーなどをちょこちょこ紛れ込ませている。

・そうすると時々、仲間が釣れることがある。

・そうゆうことが半年に1回ぐらいある。

・先日、会社のエントランスで20代の若手社員とすれ違った時、なにかを感じた。

・そんなときは、普段あまり繋がりのない人であっても、逡巡よりも先に声が出る。

・『あ!そのスニーカー…』

・彼はドイツ軍のトレーニングシューズのレプリカ「ジャーマントレーナー」と呼ばれるスニーカーを履いていたのである。

https://mens.tasclap.jp/a2858

・僕は昔から軍モノのトレーニングシューズが大好きで、折しも、彼の履いていたシューズにそっくりなものをつい最近買ったばかりだった。

・軍モノのトレーニングシューズはお手頃価格で個性があってかっこいい。

・若手の彼も目を輝かせ、『そうなんすよ!僕、ミリタリーのスニーカー大好きで、これも色違いで持ってるんですよ!』とのこと。

・こうゆうとき、人はよく喋る。

・まるでお互いが昔からの友達であったかのように。

・次の日、僕もそのジャーマントレーナーを履いて出勤し、彼に見せに席まで行った。

・おお!と驚く彼も、色違いのジャーマントレーナーを履いていた。

・もう、完全に友達だ。

・若いがさぞ仕事ができる奴に違いない。

・今後、会社で彼に何かあったときは、僕は全力で助けるだろう。

(end)

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