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月刊想造楽工vol.35「陶器のオブジェがオンラインショップに登場!」

こんにちは!
想造楽工副班長のみきです!
9月も終盤になり、やーっと涼しくなって食欲の秋を感じられるようになりました。
和菓子の栗きんとんが大好きで、毎年この時期を心待ちにしているのですが、今年も早速楽しんでいます~おいしい~!

さて、今日は新しく想造楽工オンラインショップに登場した陶器のオブジェについてご紹介させていただきます。

「陶器の生き物たち」登場!

窓辺で

さりげない存在感、不思議と心を和ませてくれる陶器のオブジェがオンラインショップに登場しました。
こちらは、群馬県内にある3つの福祉施設の皆さんと協働して作り上げた陶芸作品です。

作成途中

昨年2023年秋頃から、群馬県教育文化事業団さん主催のアートプロジェクトの一環として制作に着手。
今年の1月にVIENTO ARTS GALLERYにて、そして5月には群馬県立近代美術館にて「群馬県の山々にいる(かもしれない)生き物」をテーマに展示されました。
そして、展示会という大きな役目を果たし、 この度晴れてオンラインショップで販売できることになりました。

VIENTO ARTS GALLERY『LITTLE HUMOROUS WORLD』の展示
大小さまざまな生きものたち
群馬県立近代美術館『AIRアートプロジェクト』の展示

荒々しいタッチで迫力のあるもの、なんとなく脱力してしまう愛らしいもの…。
ひとつひとつの異なる個性がゆるやかに繋がって重なって、いくつものストーリーを感じさせてくれる生き物たち。

思い返せば、制作から展示まではとても長い道のりを歩むこととなりました。その長きにわたる過程もぜひ、みなさんにご紹介できればと思います!

群馬県内の福祉施設さんとの制作過程

多機能型事業所ほほえみ工舎さんからの景色

制作にあたっての陶芸作品のテーマは「群馬の山々にいる(かもしれない)生き物たち」
「かもしれない」というところがなんとも和んでしまいます。

群馬県主催のアートプロジェクトということで、県内の福祉施設さんと制作しました。
協働した福祉施設は、多機能型事業所ほほえみ工舎(中之条町)、就労継続支援B型事業所ガーデンタイム(前橋市)、多機能型事業所ソーシャルハウス(高崎市)の3カ所。その数、総勢72名のみなさんが参加してくれました!

チャーミングなソーシャルハウスの皆さん

1.まずは絵を描いてみる

「さぁ粘土をこねよう!」と言いたいところですが、まずは絵を描いてイメージを膨らませていきます。
資料を参考にして模写してみたり、何も見ずに自由に描いたり、自由にペンを走らせます。

写真を見ながら
描いたイラストと一緒にピース
真剣に取り組みます!
上がってきた原画たち

2.粘土でかたちをつくる

いよいよ絵を粘土で表現していく工程へ
今回の制作のメインとなる部分です。が、ここが一番の難所。

硬くて重みのある粘土で細かな特徴を表現するのになかなか技術がいります。その上、あれこれと触っていると表面から乾燥してきてしまうし、なかなか難しい。ニューモアチームも一緒に試行錯誤しました。

原画を見ながら立体にしていきます
ニューモアメンバーも一緒に試行錯誤
とっても楽しそう!
少しずつ形になってきました

うまくいかないところは互いに教えあったり、みんなで作品作りをしていきます。
そして、なんと総数300点もの立体作品を作ることができました。

完成した作品をう見せ合って感想を言い合う一コマ

3.いよいよ窯で焼きます!

乾燥させた粘土の置物たちは、施釉・焼成の工程へ
こちらの工程からは、陶芸家上島かな子さん @cancamsim にご協力をいただき、300点以上の粘土の作品を立派な陶器へと仕上げていきます。

圧巻の数です!これから釉薬をかけます
ひとつずつ手作業です

4.そして完成へ

はじめは全部同じ色だった粘土たちも、色彩が加わりとてもカラフルに。
釉薬特有の艶感やざらつきが質感も加わり、またいっそう表情豊かで深みのあるものになりました。

青っぽい子や
赤みを帯びた子
さまざまな子たち

いくつもの工程を経て出来上がった置物は、すべてこの世界に2つと無い一点もの。
くすっと笑顔にしてくれるような表情のものや、どっしりと静かに見守ってくれるようなものなど、色々な個性ある子たちです。

日々のくらしのそばに。

お部屋のお気に入りのスペースで、柔らかな存在感を放ちながら心を和ませてくれそうです。
表面の凹凸やムラ感も味わいとして愛でていただけたらと思います。

手のひらサイズの子も

見れば見るほど愛おしくなる小さな生き物たち。
ぜひお気に入りの子を見つけて、暮らしのそばに置いていただけたら嬉しいです。

費用の仕組み

原材料、資材、発送にかかる人件費などの必要経費を差し引いた利益の50%を、 ロイヤリティとして担当した施設に納めます。