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ロシア内乱は「コソ泥」と「ケチなスパイ」の茶番劇 マスクvsザッカーバーグの“デス・マッチ” 全米ゴルフ・ツアー「大合併」、ほくそ笑む男


国防軍の半分が反乱支持?
崩れた「プーチン神話」

 たった二日天下で終わった「プリゴージンの変」。一体、あれは何だったのか。決起したプリゴージンは自らの傭兵企業ワグネルを率い、国防大臣ショイグ、参謀総長ゲラシモフを“逮捕”し、モスクワでプーチン大統領と直談判する計画だった。実際、決起部隊はロシア南部の軍事拠点ロストフに無血入城し、モスクワまで200キロの地点に迫った。これが意味するところは明白だろう。

 ロシア国防軍は真っ二つに割れ、その半分はプリゴージンに味方する形勢にあったということだ。でなければ、戦闘らしい戦闘もなく、反乱軍が首都に肉薄できるわけがない。では、正規の国防軍の半分を引き寄せたプリゴージンの「力」とは、何か。それは、反乱直後に、プーチンが直ちに取った行動によって示されている。ウォールストリートジャーナル(=WSJ、6月28日付)紙が報告する。

 反乱部隊がモスクワ進軍を中止して数時間のうち、プーチンは外務省の高官たちを次々にシリア、中央アフリカ、マリに派遣した。

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