米露諜報首脳会談をどう読むのか 結局、戦争は終わらないと言うことか

米国との対話を進めるのか、それとも
単に諜報組織の踏み絵だったのか

 2022年11月14日、米露のスパイ組織の責任者が、ウクライナ戦争開始以来、初めてトップ会談を行っていた。会談の内容は公式には発表されていない。ウクライナ戦争は小康状態に入っており、この先の動きを双方が探りあった会談のようだった。

 モスクワ駐在のルード米臨時大使は、ロシアの通信社「ノーヴォスチ」のインタビューに応じ、バーンズ米中央情報局(CIA)長官とロシアのナルイシュキン対外情報庁長官がトルコで会談し、お互いに意見交換を行ったと公表した。

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