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「あの恋」という娯楽。

思い出の反芻は目減りのしにくい娯楽だ。

ナンシー関

20代に恋した人が今でもたまに夢に現れる。目を覚ましながらその夢の内容を手繰ると相変わらず失恋したような切なさに支配されてしまう朝だ。
あの恋が中途半端に終わってしまったことが、決まりがつかず後を引く原因の一つなんだろう。

ここでは過去形であることが重要だ。現在進行形ではない。しかも未来形となる可能性も期待もしていない。或るのはただ形骸化した「あの恋」という思い出だけ。

ホロスコープ5室、恋愛は娯楽カテゴリー。
いつになってもわたしのたまの娯楽には「あの恋」は常に上位ランキングを果たしている。

あの人の思い出の中でもわたしが娯楽になってるといいな。執心か。(笑


Emeru

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