分離を終え、一体であることに気づく始まり
この物語にふれ思い出したこと。
わたしが小学校1年生の給食の時間に、クラスのいじめっ子とその子からいじめられていた子がそれぞれの席で同じ献立を無言で食べているのを見て生まれて初めて憐みという感情を覚えた。良い悪いにかかわらずにんげんはみな自分も含めて食べなければ生きていけないという絶対条件つきの弱い生き物なんだと悟り、にんげんの生きる不憫さに直面した。
威張って天下を取った気になったり自分ばかりが満たされたとしても、そんなのは一瞬で、行きつく先は孤独と分離と崩壊しかないことは、ひょっとすると子どものほうがよくわかっているのかもしれない。
かのジョンレノンもマイケルジャクソンもこの世のマトリクスに疑問と危機感を呈し、ある時は暗号のようにまたある時には社会風刺として歌いあげていた。人と人とが和で繋がることこそが地球人に示された最強の救済の道であるのではないかと。
生と死との間に刻まれるプロセスと反応。よりよいよろこびでありたい。
Emeru
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