見出し画像

製造業の購買担当者がAIにかわることってあり得るの?


ソフトバンクの孫正義氏、誰もが知るずば抜けた経営者の1人です。
そんな未来が見えているかのように行動してきた敏腕経営者が、
次の10年は必ずAIの時代がくるということで、
AI関連の世界中の企業やサービスにソフトバンク・ビジョン・ファンド・エルピーという投資ファンドから投資をしています。

AIの進化によって、営業がどのように変化するのか、
企画がどうかわるのか、開発がどう変わり、設計がどうなるのか、
製造業のある部分だけをとってみても、
かなり興味深い未来が見えてきそうな気がします。

製造業は特にローカルになればなるほど、
人が行ってきた営業活動の中で、どうAIが活用されていくのか。
そんなことを考えると興奮して眠れない日々が続きそうです。

これらAIの活用は、
基本的に相手が人であることを想定して作られています。

人に対して興味を引き寄せ、提案し、購入してもらうために、
AIをどう活用するかを考えているわけです。

営業に限らず、開発・企画・設計ときたら、
製造業では購買もその対象となる他ありません。

購買業務にもAIが活用されていく未来が、
すぐそこに来ることになるでしょう。

AIだAIだと叫ばれ続けてきた2019年、
2020年は実際にポツポツとAIを活用した購買サービスが出てくる前に、
今まだ昭和時代から抜けきれていない企業が、
今後AIとの関係をどうしていくべきか知っておく必要があります。

2020年内、きっと購買担当者がAIに少しずつ変わるということで、
自分がそこに勤めている前提で見てみましょう。

資材を扱う業務は、全てAIに奪われても過言ではない

資材・購入品を取り扱う購買マンは、
肌でそのことを感じることになるかもしれません。

資材管理・購入の仕事自体、大部分を機械に任せることが出来ます。
具体的には以下の通りです。

事務作業→RPAという言葉もすでに過去のもの。
価格査定→データと一瞬の計算結果、VBAを用意すれば十分対応可
納期管理→的確で漏れがない機械に勝てますか?
予実管理→AIが最も力を発揮する領域
法律管理→複雑な下請法を人が何一つ誤りなく遵守するには限界が…

これらの仕事は、
資材を取り扱う社員としては本質的な業務内容であることがわかります。
それら仕事がなくなると、
あ、私どうしよう?
仕事がないかも?
と急に焦ってしまうかもしれません。

要するに、現時点でこれらの仕事が無くなるということは、
大半の人が要らなくなってしまうということにつながります。

特に、購買部門の価格査定をみてみましょう。

実際問題、企業によっては数万点の資材点数がある中で、
見積を取得する回数は月に何回ほどあるでしょうか?

既存資材の設計変更による見積、新製品の見積、4M変更による見積、毎回受け取った見積書をじっくり眺めて、この材料費・この加工費・この……、

全ての項目に対して、
行き着くところまでコスト査定をしているのでしょうか?

担当者が過去に蓄積した購買経験値、知識量、価格分析力によって、
大きな差が生まれることは間違いありませんが、
もしこれをAIに任せれば、受け取った全ての見積書で、
過去のデータを用いて逸脱している単価項目を見出し、
指摘してくれるもんであれば、
本来期待できるコストパフォーマンスを極限まで導き出す事ができるかもしれません。

対して、残念ながら、
経験年数や力量に差がある購買マン全員のレベルを、
ある一定のレベル(AIレベル)まで引き上げることは不可能です。

購買マンがAI購買マンに勝てるのは?

AIより人が優れているところは
「コミュニケーション能力」ではないでしょうか。
具体的には以下のとおりです。

取引先と良好な関係を築く力、能力、スキル
価格・納期の交渉力(感情ベース)


取引先との良好な関係は、電話やメール、会議・打合せ、同行視察、
場合によっては飲み会などでのやり取りを通じて、
はじめましてから、これどうにかしてよーと言えるまで、
築き上げていくものです。

人間力は、
最終的にこればかりはAIでも代替できる能力では今はないと考えられます

AIで取引が完了する世界、こんな会社はどうでしょう?

購買活動も大きな変化を迎えようとしているのは紛れもない事実です。
なぜかというと、
NEWJIがそのAIを取り入れた購買管理システムの開発を始めているからです。
最終形がまだどんなものに仕上がるかここではいえませんが、
開発は確実に進んでいる状況です。

こんな想像をしてみてはいかがでしょうか?

購買担当者に新人のAI購買マンを採用する
配属先:購買部特課 井上あきら(AI)42才想定

画像1

入社直後から、
ほぼ全ての製品の名称・単価・購買条件の把握が可能
納期回答は、3秒以内
価格交渉は、過去のデータに基づいた実績とリアルな市況を汲んだ返し
コストダウンするべき製品を瞬時に選定
サプライヤーごとに、正当で公平な評価にてランク付け
新規/既存サプライヤーの中からベストサプライヤーを選定

難しい取引先の窓口担当、もしくは全窓口を井上あきらに統一
井上あきらに対して、取引先は商談をしなければならない

こうなったら、サプライヤー側もAI営業マン、池田あらた(AI)30才を採用し、対抗しなければならないかもしれません。

画像2

AI同士で自動的にやりとりして取引を決めてしまう未来がくるかもしれませんね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?