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新日本フィル楽員名鑑!

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新日本フィルの楽団員の《日常》にスポットを当てた「新日本フィル楽員名鑑!」。日頃ステージで演奏している姿しかお見せすることのない新日本フィルの団員たちの「素の素顔?!」をひたすら… もっと読む
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記事一覧

僕のレンズで見た世界(後編)・・・楽員名鑑

トリフォニーホールに来たならば たとえばSNSに「今日はトリフォニーホールに演奏会を聴きに来ました」と載せる時、ホールの名前が書かれた場所か、演奏会のポスターを載せる方がほとんどだと思います。 それも素敵な思い出だし、記録だし、事実だし、全然良いんです! でも、せっかくならトリフォニーホールへ行くまでにある素敵な場所を是非知ってもらいたい!そして何度も来てくださっている方にも、毎回違った写真を撮って、演奏以外でも楽しんでもらいたい! そんな思いで、今回はトリフォニーホー

僕のレンズで見た世界(中編)・・・楽員名鑑

眠らない街、錦糸町 前回は昼間の錦糸町をお届けしましたが、今回は、昼間の爽やかな雰囲気とはまた違った、夜の錦糸町をお届けします。 ※以下、無記名の写真は全て 城 満太郎 撮影。 錦糸町は古くからの繁華街ですが、2012年にスカイツリーが出来てから夜の輝きが一層増しました。 なにせ634mの巨大建造物が、ずっと光を放っているのです。名実ともに"眠らない街"と言えるこの錦糸町の、夜のフォトスポットをご紹介します。 スカイツリーのライティングはLEDなので、一つの色だけでな

僕のレンズで見た世界(前編)・・・楽員名鑑

スマホに高画質のカメラが付いていて、加工も補正も簡単に出来るのが当たり前の今。みんながきれいな写真は撮れるけど、やっぱりどんなに加工しても、撮ったものにはその人の個性が出るもの! それがまた楽しいですよね。 今回は、新日本フィルハーモニー交響楽団で写真と言えばこの人、城 満太郎(じょう まんたろう)と一緒に、錦糸町の素敵なフォトスポットを巡ります。 今回の撮影で使ったカメラはこちら。 カメラは、SONY α7 Ⅲ、 レンズは、24-70mm F2.8 GMⅡ。 城が写

オーケストラ奏者のオンとオフ、緊張との向き合いかた #3

前回までは、新日本フィルの2人の弦楽器奏者に、緊張や私生活について聞きました。 オーケストラでは、10人ほどで同じ楽譜を弾くことの多い弦楽器奏者とは対照的に、自分しかその楽譜をやっていないというのが、管楽器奏者と打楽器奏者です。 前者が一糸乱れぬ一体感を求められる緊張ならば、後者は自分がやらなきゃ誰もその音を出す人がいないという緊張。 くらべられるものではありませんが、どちらの奏者も日々緊張と闘っています。 今回はそんな管楽器奏者の中から、バストロンボーン奏者・鈴木崇弘に

オーケストラ奏者のオンとオフ、緊張との向き合いかた #2

前回は、ヴァイオリン奏者・松崎千鶴の丁寧な暮らしについてご紹介しました。 今回は、松崎に負けない安定感と丁寧さを兼ね備えた、新日本フィルのヴィオラ奏者・高橋正人のプライベートをご紹介します。 ◆緊張するのはどんな時ですか? オーケストラでは、ヴィオラという楽器は伴奏を弾くことが多く、メロディ(旋律)を弾くことが少ないんです。なのでたまにヴィオラにメロディが出てくる時は緊張しますね。 マーラー作曲《交響曲第10番》の出だしとか、静かに、しかも他の楽器は何も無く、ヴィオラだ

オーケストラ奏者のオンとオフ、緊張との向き合いかた #1

音楽家って、なんだか楽しそうに、なんてことなさそうに演奏してますよね〜 私も自分が演奏する側に行くまでは、そんな風にステージ上の人達を眺めていました。 私は学生時代、音楽家を支えるアルバイトをしていたのですが、そこで会う人達も「おはよう」「お疲れ様」と決まって笑顔で挨拶をしてくれたのを覚えています。当時は、その柔らかな表情の下に隠れた苦悩を想像することも出来ませんでした。 しかし社会に出て、私はすぐに気付きます。 音楽家とか関係ないな…… この社会にいるほぼ全ての人の

フィンランドに恋をして(後編)・・・楽員名鑑

新日本フィルハーモニー交響楽団のメンバーを、趣味やライフスタイルを通して紹介するnote。ヴィオラ奏者の間瀬容子編、後編です! (前編はこちら) フィンランドが大好きな間瀬。前編ではフィンランドとの出会いや、好きな画家、フィンランド旅行について聞きました。後編はその続きから。 シナモンロールと素敵な出会いフィンランドで、シナモンロールを食べまくったという間瀬。シナモンロールといえば、北欧やアメリカが有名ですが、その発祥はスウェーデンなんだとか。 実は新日本フィルの本拠地・錦

フィンランドに恋をして(前編)・・・楽員名鑑

新日本フィルハーモニー交響楽団のメンバーを、趣味やライフスタイルを通して紹介するnote。今回はヴィオラ奏者の間瀬容子が登場です! フィンランドが大好きな間瀬。手作りのシナモンロールを頂きながら、森や湖、フィンランド人の人柄や、自身の大好きな画家について話します。聞き手は打楽器奏者・腰野真那です。 フィンランドとの出会いは小学生近年、日本でも北欧ブームと言えるほど、北欧のライフスタイルやおしゃれな雑貨に注目が集まり、いたる所で目にすることが増えました。そんなブームよりずっと

すみだ今昔さんぽ(後編)・・・楽員名鑑

新日本フィルハーモニー交響楽団のメンバーを、趣味やライフスタイルを通して紹介するnote。 2021年4月に入団したコントラバス奏者・原田遼太郎と墨田区の街を歩く、すみだ今昔さんぽ〈後編〉です!(前編・中編はこちらから) 前回は新日本フィルとも接点のある江戸時代の鍼灸師、杉山和一(わいち)さんのお話をお聞きしました。今回は神社を巡って、そしてトリフォニーホールのあの猫のことも…! 見どころたっぷり江島杉山神社杉山和一さんが五代将軍綱吉公から土地を授かり、その一画に弁財天を建

すみだ今昔さんぽ(中編)・・・楽員名鑑

新日本フィルハーモニー交響楽団のメンバーを、趣味やライフスタイルを通して紹介するnote。 2021年4月に入団したばかりのコントラバス奏者・原田遼太郎と墨田区の街を歩く、すみだ今昔さんぽ〈中編〉です!(前編はこちら) なんやかんやあったものの、無事に目的の江島杉山神社にたどり着いた2人。新日本フィルとも接点のある江戸時代の鍼灸師、杉山和一(わいち)さんについて、江島杉山神社宮司の田部さんにお聞きした、その続きからどうぞ。 天才鍼灸師、杉山和一さん田部「今では主流になった管

すみだ今昔さんぽ(前編)・・・楽員名鑑

新日本フィルハーモニー交響楽団のメンバーを、趣味やライフスタイルを通して紹介するnote。 第1回は、2021年4月に入団したばかりのコントラバス奏者・原田遼太郎と新日本フィルの本拠地、東京都墨田区の街を歩きます。原田の趣味は古地図収集。聞き手は新日フィル・打楽器奏者の腰野真那ですが……歴史の知識ゼロ・地図も読めない腰野。はたして2人の会話は成り立ったのか!? 嚙み合わない二人、そして突然の杉山和一さん 古地図を見ながら墨田区をさんぽする、ということだけ決めて、「墨田区で何